メキシカンコーヒーとの日常生活

意外にもメキシコは、隠れたコーヒーの名産地であり、南部のチアパス州を中心として多くのコーヒーが生産されています。日本でも最近はメキシコ産コーヒーの流通量が増えてきたようです。但し、現地メキシコで味わうコーヒーは格別に美味しいもの。

アメリカの隣国ということもあり、スターバックスコーヒーなど大手のコーヒーチェーン店が進出してきていますが、1杯300円という価格もあり、まだ一般市民層では簡単に手を出せる金額ではなく、その他の国の盛り上がりに比べると、普及度はかなり低いものとなっております。

また、メキシコでは、日本と同様に、多くのコーヒーチェーン店が軒をつらねていること、地元の国産豆を使用した安くておいしいコーヒーが入手できることもあり、コーヒーの浸透率は非常に高くなっております。

そんなコーヒー大国での私のコーヒーとの付き合いといえば、週末の買い物時の休憩、読書をしたい時の安らぎの時間、友人たちとのおしゃべりの場など、事あるごとに地元の喫茶店に行って、安価でおいしいコーヒーを楽しむのが日課となっています。

また、甘いものが大好きなメキシコ人の好みに合わせ、甘めのコーヒーも多く販売されており、一日の間に何件も喫茶店を梯子しても、飽きが来ることはありません。特に、カフェ・デ・オジャ(オジャは、スペイン語で鍋の意味)は、私のお気に入りコーヒーの一つであり、一つの大なべに、シナモン、サトウキビを入れて作るコーヒーは、味も香りも格別のものです。

また、コンビニエンスストアで販売されているコーヒーも非常に人気が高く、約100円とお求めやすい価格ということもあり、朝方のコンビニエンスストアは、コーヒーを求めるお客で非常に賑わっています。

私も出勤前には、必ず決まったコンビニエンスストアに立ち寄り、コーヒーとタバコを買ってから出勤するという日々を送っております。また、メキシコの会社では、オフィスの外に喫煙所が設置されていることが多く、寒空の下、また照り付ける太陽のもと、時にはホットコーヒーを、時にはアイスコーヒーを片手に、タバコを吸って休憩する時間が私の最大の楽しみとなっております。

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