バリ島で飲んだ、おいしいコーヒー
数年ぶりの海外旅行がバリ島だったのですが、それからはあの島の魅力にはまり、夫婦で毎年10年近く年に1回のペースで通っていました。
バリといえば『神々が住む島』としてのキャッチが有名ですが、インドネシア共和国に属しているので、コーヒーの普及も一般的です。ちょっとした屋台や地元の食堂などでも、1杯のコーヒーを出しています。
その淹れ方は、日本とは一風違い、濾過はしません。きめ細かくフワフワに粉砕したコーヒー豆を、カップに入れて直接熱湯を注ぎます。そして、そのうわずみを飲むのです。
とはいえ、南国特有の「甘さ」を求める傾向がバリ島にもあるため、コーヒーの粉の量の5倍くらいのコンデンスミルクを、島の人たちは入れて飲みます。その実体は、脳天を突き抜けるほどの甘ったるいミルクコーヒーなのですが、現地で飲むと、なぜかそれが美味しく感じてしまうのです。
もちろん、ホットコーヒーだけではなく、アイスコーヒーもあります。淹れ方はホットコーヒーとまったく同じで、コーヒー豆が一旦下に沈んだら大量の氷を入れるだけという、かなり大らかなものです。
アイスコーヒーは、ホットコーヒーよりも、飲む時に少々コツが必要。
現地ではストローを使う習慣があまり無いので、そのままグラスに口をつけて飲むのですが、氷に挟まれたり乗っかっていたりするコーヒーの粉を、うっかり口に入れてしまうからです。別に飲み込んでもまったく問題はありませんが、喉越しがよくありません。
そんな感じで、コーヒーというと、あの苦くて甘いバリコーヒーを思い出しますね。