ワンコインで買えるコンビニコーヒーに対抗する缶コーヒー。ポイントは「こだわり」

飲料大手であるサントリー食品インターナショナルが、2014年9月に販売を開始した「プレミアムボス」の増産を決めました。またキリンビバレッジも2014年10月に最新作を市場に送り出した「ファイア」シリーズの生産量を引き上げるようです。

いわゆるコンビニコーヒーの人気に対抗しようと、原料や製法に徹底的にこだわり、商品力を高める缶コーヒーメーカー。これまでになく熾烈な競争が繰り広げられ、コーヒー市場は活気にあふれています。

細かくひいたコーヒー豆とエスプレッソの組み合わせによってうまれた「プレミアムボス」(185グラム、税抜115円)は、深いコクを味わえる商品。販売目標を上回る売れ行きで、サントリー食品は製造工場の稼働率を高め、市場への供給を増やす意向です。

2014年1~9月にかけて、「ボス」ブランド全体の販売量も前年の同じ期間と比べて6%増と好調で、年初にうちたてた販売計画を約3%引き上げます。

コーヒーやミルクなどの原料を分けて殺菌してから無菌充填する新製法を取り入れた、キリンビバレッジの「ファイア ダブルマウンテン」。こちらは、年末までの販売目標の30%を発売後1週間で達成しました。

主力である「微糖」の売れ行きも好調のため、「ファイア」ブランド全体での一割増産を決定。好調が続くようなら、生産設備の増強も視野に入れています。

コンビニコーヒーの台頭の影響で、ここ最近横ばいか微減の傾向にある缶コーヒー市場。2014年4月に8%消費税の導入の際には自動販売機の商品の値上げを実施し、100円で買えるコンビニコーヒーに価格競争でも一歩遅れをとっているのが現状です。

この状況に対し、キリンビバレッジは「缶コーヒーは独自色を打ち出さなければ生き残れない」と危機感を強めています。

コカ・コーラグループは、ジョージアの主力「エメラルドマウンテンブレンド」から、牛乳を100%使用した新商品を2014年9月に販売開始。「ワンダ」シリーズを手掛けるアサヒ飲料も、高級豆にこだわった「金の微糖」に力を注ぎ、販売量を着実に伸ばしています。

各大手メーカーの努力もあり、コンビニコーヒーへの対抗の兆しも見えてきた缶コーヒー市場。徐々にではありますが、上向きに成長する現在の動きが今後も続けば、缶コーヒー全体の需要も増えていくかもしれません。

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