世界のインスタントコーヒーの舵取り役に?最近の丸紅の動向

「スリーインワン(3in1)」というコーヒーをご存じでしょうか。

スリーは「インスタントコーヒー、砂糖、粉ミルク」で、それをまとめて1つにしたコーヒーのことです。

1杯分をスティック状の袋に入れたものがスーパー等で販売されています。

お湯を注ぐだけで手軽にミルク入りコーヒーが飲めるこの商品、進物にもよく使われるので、一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。

ブラックコーヒーが好きな方にとっては少々甘めの味付けですが、フレーバー付きなどバリエーションの豊富さで人気です。

実はこの「スリーインワン」、インドネシアやタイなどでも需要が高く、現地にインスタントコーヒーの製造会社もあるほどだとか。

世界のコーヒー需要は2020年まで年間1.5~2.5%の伸びがあると国際コーヒー機関(ICO)が見込んでいます。

成長著しいアジア諸国での高いコーヒー人気から考えれば、おそらくその見込み通り、さらに需要が高まることでしょう。

さて、日本では総合商社の丸紅がインスタントコーヒー事業の拡大をする計画があります。

ブラジルには「カフェ・イグアス」という世界規模のインスタントコーヒー生産会社があります。

丸紅はそのイグアスに株式公開買い付け(TOB)を行い、出資比率を64%から98%まで引き上げました。

これに伴いイグアスはサンパウロ証券取引所の上場を廃止しており、今後丸紅がすべての株式を取得し完全子会社化する予定です。

もともとインスタントコーヒーの輸入量の3分の1を取り扱っている大手の丸紅、世界30カ国以上にインスタントコーヒーを輸出しているイグアスを子会社化することで、世界のコーヒートレードの舵取りをすることになりそうです。

もちろんアジア諸国も具体的に視野に入れています。

東南アジア諸国連合(ASEAN)の国々を「生産国であり消費国」と位置づけていることを同社飲料原料部長の梶原和幸氏が述べており、イグアスのようなインスタントコーヒーの供給源を、今後アジア諸国にも確保する考えであるとのことです。

最近は、サードウェーブコーヒーの流れでスペシャリティコーヒーが世間を席巻しつつありますが、それとは真逆といえるインスタントコーヒー事業も世界レベルで新たな広がりをみせるのでしょう。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る