鳥取県は「コーヒー砂漠」なんかじゃなかった
日本の都道府県の中で最後にスターバックスができたのは鳥取県です。
そのため、マスコミはこぞって鳥取県のスターバックス開店日に取材に行き、行列する鳥取の人たちを報じました。
その報じ方は、まるで「コーヒー砂漠」の鳥取県にオアシスができたごときものでした。
しかし、これについて鳥取県の人が怒っていました。
確かにスタバができたのは鳥取県が日本で一番遅かった。だけれど、他のコーヒーチェーンや地元コーヒーショップもあるのに、まるでコーヒー店自体が初めてできたような印象付けで報じられたのは心外である。と・・・。
実は、鳥取県はコーヒー砂漠どころか、日本でも有数のコーヒー好き県なのです。
例えば、味の素ゼネラルフーヅの調査によると1週間あたり一番多くコーヒーを飲むのは12.19杯の鳥取県でした。ちなみに最下位はお茶処の静岡県で8.66杯。その差は3.53杯です。
また、総務省統計局の調査では、世帯あたりのコーヒー消費量は2位となっています。
つまり、鳥取県民はもともとコーヒー好きだったのです。
スタバの進出が遅れていたのは、人口や交通網など様々な理由があるようですが、スタバ進出がきっかけで同業他社の進出も加速し、むしろいまは鳥取県はコーヒー激戦区とすら呼ばれています。
存在感が薄く、隣の島根県とどっちがどっちだか混同されることも多い鳥取県ですが、これを機にコーヒー好きを引きつける県として存在感を示せばいいのではないでしょうか?