アメリカのカフェ文化中心地はシアトルからサンフランシスコへ

日本でも「ブルーボトルコーヒー」の上陸により、産地や焙煎にこだわり、一杯ずつ丁寧にドリップで淹れるというスタイルの「サードウェーブ」カフェが少しずつ知られるようになってきました。

しかしそれまで日本人にあまり馴染みがなかったエスプレッソ文化を持ち込んだスターバックスとは違い、もともと日本の仕事が丁寧な個人営業の喫茶店がモデルというサードウェーブは、日本ではそれほどインパクトがないようです。

一方アメリカではサードウェーブのカフェがしのぎを削っている様子。スターバックスがもたらした「シアトル系」の深煎り豆を使ったガツンと強い味は、アメリカでもインパクトが強く、イタリアやフランスにルーツを持つ人達や、それまでのアメリカ式のコーヒーに不満を持つ人達などの需要を掘り起こしたものの、一方でその強すぎる味に拒否反応を示す人たちもいたことは確か。

その点、サードウェーブのカフェが提供するのは、浅めの焙煎でフレッシュな酸味があるというもの。それは、開拓以来アメリカ人が好んだ、日本でいわゆる「アメリカン」と呼ばれるコーヒーをブラッシュアップしたもので、どうもアメリカではそちらのほうが受けがいいようです。

アメリカでも特にサードウェーブカフェが盛り上がっているのが、サンフランシスコのサウス・オブ・マーケット=soma地区。

近郊にはIT企業が立ち並ぶシリコンバレーがあります。soma地区に展開するブルーボトルコーヒーなどのサードウェーブ系カフェは、シリコンバレーで働く人々が訪問し、商談やミーティングに利用する他、自家焙煎している豆をアドビなどの企業にデリバリーするというサービスを行っているとか。

そうした環境のため、チェーン展開を行っているサードウェーブ系カフェには、IT企業が投資することも多く、それがさらにサードウェーブの隆盛を後押ししています。

soma地区の近隣には、他に輸入したコーヒー豆が集まる倉庫街もあるとのことで、今アメリカでのコーヒーの中心地は、シアトルからサンフランシスコに移りつつあります。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る