ドライブスルー型コーヒーチェーンのマズバズとはどんな店?

「マズバズ(MuzzBuzz)」というオーストラリアなどで人気のドライブスルー型コーヒーチェーン店の、日本1号店がイオンレイクタウン木の広場内(埼玉県越谷市)に2015年3月20日にオープンしました。

マズバズは2004年に現在のCEOであるウォーレン・レイノルズ氏が立ち上げたドライブスルー型のコーヒーチェーン店。車の中で食べられるという限られたフードメニューや、運転中でも前を見ながらホットコーヒーが飲めるようにストローをつけるなど、ドライバー目線による使いやすいスタイルが人気となり、今ではオーストラリアやニュージーランドを中心に約60店舗を展開しています。

今後10年間で日本では300店舗を目標に展開していく予定とのことです。さらに日本を拠点としてアジアやロシア、ヨーロッパなどへグローバルに展開していくことも視野に入れています。

日本でのマズバズ展開について独占契約を取得しているマズバズ・ジャパン(千葉県美浜区)で社長を務める原拓也氏は、自身がオーストラリアを旅行している際にマズバズに立ち寄り、その接客がとてもフレンドリーであることに感動して日本での出店を決意したと言います。

原社長は「自分が本国マズバズで感動したスタッフのフレンドリーさを日本でもそのまま取り入れたい。お客さんに『コーヒー1杯を買うのがとても楽しかった』『あの店員さんにまた会いに行きたい』と言ってもらえるような店を目指したい」と話します。しかし今回オープンした日本1号店はドライブスルー型の店舗ではなく、イオンレイクタウン施設内の店舗となります。今後はドライブスルーについても本格的に展開をしていく予定だそうです。

マズバズとは日本ではほとんど耳にしたことのないコーヒーチェーンですが、どんなメニューがあるのでしょうか。

最近”現地の味をそのまま日本で提供する海外チェーン店が多い中で、マズバズではメニューの多くを日本人向けに味覚を合わせて調整しています。また、本国でのメニューを参考に、日本独自で開発した商品も多く提供されています。

そんな日本独自のメニューの中には、本国のマズバズへ”逆輸出”されることが決定しているメニューもあります。「ソーセージシズル」とは一般的な長期保存を前提に作られたソーセージとは違い、作ってすぐ食べる”生ソーセージ”を使用しています。そのため保存用の添加物を最低限しか使用しておらず、子どもでも安心して食べることのできる点などが評価され、本国マズバズで販売することが決定しました。

レイノルズCEOは実はかなりの日本びいきであり、ビジネスで迷ったときなどに彼が参考にしている本の一つは宮本武蔵の「五輪の書」だと言います。さらに日本の武道のなかでも特に空手に精通しており、1989年に初めて日本を訪れた際の目的は空手の試合に出場するためでした。同店のオープニングセレモニーでレイノルズCEOは、「日本とオーストラリアの文化や食材を融合した店を展開していきたい。それぞれの良いところをうまく使っていきたい」と語りました。

オーストラリアは国土が広く、国内輸送と言っても日本では考えられないほどの長距離になると言います。そのような事情からドライバー向けに特化した店舗がヒットしたとも考えられます。日本では短距離での運転が多いですが、その日本でどのようにメニューが進化していくのか注目です。

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