甘くないミルク入り缶コーヒーはなぜ少ない?

缶コーヒーで甘くないミルク入りはなぜあまり見かけないのでしょうか?20年以上前からコーヒー好き女子として疑問に思っています。

というような質問を時々見かけます。

缶コーヒーは自動販売機の普及とともに広がり、最近では定番の「甘いミルク入り」だけでなく「ブラック」や「微糖」など種類も増えています。

実は1990年代後半には「甘くないミルク入り」が発売されていました。そして現在もJT「ルーツ」、UCC上島珈琲「ザ・コーヒー」、日本コカ・コーラ「ジョージア(セブン―イレブン限定)」などのシリーズ商品として販売されています。

しかし、確かに他の種類と比べてあまり見かけません。

大手メーカーの調査によると、缶コーヒーの愛飲者における男女比はだいたい8対2。

なかでも多いのは30~50代の男性で、この年代の多くの人は疲労感を減らすために甘いミルク入りを購入すると分析されています。近年の健康意識の高まりなどにより、ブラックや微糖を飲む人も増えてきていますが、甘くないミルク入りの場合は「中途半端」だと思われるようです。

この傾向は陳列にそのまま影響します。缶コーヒーがよく売れる場所はコンビニや自動販売機ですが、このような場所は置ける種類が限られますし、コンビニの場合は各社が競合。つまりどうしても販売量の上位のものに偏る傾向があるのです。

実際にダイドードリンコやアサヒ飲料、サントリー食品インターナショナルはかつて「甘くないミルク入り」商品を販売しましたが、「市場が定着していない」ことを理由に現在では販売していません。

しかし、コンビニの牛乳コーナーなどではプラスチックカップに入った甘くないミルク入りコーヒーをよく見かけます。森永乳業は約20年前から「マウントレーニア」シリーズを展開していますが、こちらの場合男女比がほぼ同数とのことで、女性の支持率の高さが定着につながっています。

缶コーヒーも少しずつ飲むことのできる「ふた付きボトル缶」を採用することで、近頃は以前よりも女性ファンが増えてきています。女性ファンが増えるにつれて甘くないミルク入りの販売量も増え、UCCでは前年比1.6倍になると推計しています。まだまだ商品化に対しては「飲みたい消費者が増えれば」と慎重なスタンスのメーカーが多いですが、少しずつ定番商品に近づいていると言えるでしょう。

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