缶コーヒーの缶がスチール缶からアルミ缶へ変わる本当の理由

缶コーヒーの需要が年々増え、缶の材料に変化が見られます。従来主流であったスチール缶は、原材料を日本国内で供給しており、缶コーヒーの需要拡大についていけなくなってきていました。

そこで、材料をアルミに変更する事でグローバル調達に着手する事ができ、缶コーヒーの需要拡大に比例して生産できるようになるといわれています。

アルミ缶リサイクル協会(東京・中央)の国内出荷見通しの見解では、2015年は前年見込み比8%増の210億缶が出荷見込みと2015年2月13日に発表しました。これは従来のスチール製に変わってアルミ製が4割増える計算になります。

飲料大手の日本コカ・コーラは2014年8月に従来からあるミルク入りコーヒーへのアルミ缶使用を認めない安全検査ルール(業界団体による)の改正に伴い、アルミ缶の使用に切り替えました。

これは、非アルコール飲料のアルミ缶出荷量が61億5千万缶(2013年)から85億(2015年)に増えるのを見越しての対策です。

また、昭和電工ではこの状況に合わせて、栃木県にある事業子会社の小山工場にアルミ缶製造ラインを新設し、2014年10月から稼働しています、これは年数億缶規模の製造ラインです。

このようにアルミ缶製造業者は受注が増え、生産増加につながっていますが、逆に、スチール缶製造業者では、出荷減に直面しています。

実際、スチール缶の原料である鉄鋼石価格が1トン60ドルにまで低下(1年で5割超下落)したにも関わらず、新日鉄住金など製鉄会社はスチール缶の材料のティンフリー鋼板出荷減に頭を抱えています。

コスト面でアルミ缶とスチール缶がほぼ変わらなくても、スチール缶は日本のみでの需要で、アルミ缶は世界での需要とくれば、グローバル調達に優位性を持つアルミ缶が優勢。

これからも、コーヒー飲料の需要が拡充されるのは必至です。それに伴い、容器をめぐるシェア争いはどんどん激化していくことでしょう。

全国清涼飲料工業会(東京・中央)では、年々コーヒー飲料の販売にペットボトルが増え、2013年は60万キロリットル越と、容器シェア全体の2割に上りました。

その他にもコンビニでは紙コップでのサービスも増えているので、容器シェアの争いから目が離せません。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る