コンビニコーヒーが売れる中、小規模経営の喫茶店に生き残りの道はあるのか?
ポイント制のインターネットアンケートサイト「D STYLE WEB」を運営する株式会社マーシュは、同サイトでコンビニのカウンターコーヒー(缶やペットボトルではなく、レジ横などで1杯ずつ提供するスタイルのコーヒー)についてのアンケートを実施しました。
アンケート対象者は「外出時、コーヒー購入時にテイクアウトする」という設問に「はい」と答えた400名。
その中で、仮にカフェとコンビニが並んでいる場合どちらのコーヒーをテイクアウトするかという設問に対する答えは、43%がコンビニコーヒーを購入すると答え、カフェで購入するという答えは40%と、わずかながら下回りました。
一方、企業を対象に調査する信用調査会社の最大大手・帝国データバンクは、経営実態を調査した2010年度~2012年度のデータから喫茶店経営を行っている業者1097社分の売上高を抽出しました。
1,097社を合計した2011年度の売上高は4865億円、それに対し2012年度の売上高は約5077億円、2011年度は前年から3.5%、2012年度は前年から4.3%と、2年連続で売上高が増加しています。
この結果から、コンビニのカウンターコーヒーに人気が集まりつつも、喫茶店の売り上げも増加しており、コーヒー需要そのものが伸びていることがうかがえます。
しかし、帝国データバンクのデータによれば1097社の中で売上高が100億円以上は10社、10億円以上100億円未満が37社、1億円以上10億円未満が276社、1億円未満が774社であり、売上高が増加しているといっても、偏りがあることがわかります。
コンビニカウンターコーヒーの台頭は、喫茶店業界全体の商売敵であるとはいえ、小規模経営の業者にとっては、利益を独占する一部の同業者のほうが脅威かもしれません。