「エコ紙コップ」に樹木の種を仕込む意味なんてあるの?

エコの全てが偽善とは言いませんが、企業が行うエコ活動には偽善が多い。

例えば、最近アメリカでクラウドファンディングによって作られたものに、埋めれば土に戻る繊維を使ったコーヒー用の紙コップがあります。

コンビニコーヒーや、コーヒーショップ、ファストフードで毎日大量の紙コップやプラスチックコップが使われ、捨てられています。そうした状況に、土に戻る紙コップを提供するというのは、それ自体は別に悪いことではありません。

でも、問題はその紙コップに植物の種が仕込まれているということ。

使用後のこの紙コップを解体して水に濡らし、そのまま土に埋めると、コップに仕込まれた種から植物が生えるのだそうで…

その種、紙コップなんかに仕込まずにそのまま蒔くんじゃダメなの?

すでに述べたように、埋めると土に還るという事自体はいいと思うのです。自然環境に対してできるだけインパクトを与えないというのが、エコの基本ですから。

でも、それでいいじゃないですか。なんでわざわざ種を仕込む必要があるんでしょうか?私には目を引くためのパフォーマンスにしか思えません。

この紙コップを開発した会社によれば、コップを埋めて生える木は、やがて1本につき40年で1トンのCO2を吸収するそうです。だったら、なおのことその種は、紙コップの収益から苗をつくり、植樹するというやり方をしたほうが確実でしょう。

ああ、ついでに指摘しておくと、樹木は確かにCO2を吸収しますが、それは光があたって光合成をしている間だけ。植物は光合成の他に常に「呼吸」つまり酸素の吸収とCO2の排出も行っていて、夜の間は光合成は止まって呼吸のみになります。

だからといって、樹木がCO2削減にまったく寄与しないということもないのですが、重要なのは吸わせてなんとかするより排出量を抑えることです。

そこのへんを明確にせずに、ただ「コップを埋めると木が育つんだよ」なんてアピールするのは、子供だましですね。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る