スターバックスラテリニューアルはスタバ凋落の兆しか?

2014年10月1日、その日はいろいろなものが値上げされた日でした。

たまたま仕事前に時間が空いたのでスタバに入ったのですが、スタバの商品も10円ほどずつ値上げしていました。

で、スターバックスラテを飲んでいたらパートナーのお姉さんが小さい紙コップを乗せたお盆を持って各テーブルを回っています。スタバではたまに新商品が出る前にこうして試飲させてくれることがあって、私も何度か体験したことがあります。

お姉さんが持ってきたのはスターバックスラテ。今飲んでいるのもそれだよと告げると、今日からスターバックスラテに使うミルクがこれまでより濃い物になったとのこと。でも、ミルクに関してはあまり違いが感じられなかったので正直に告げると苦笑していました。

お姉さんは言ってはいませんでしたが、豆も国内焙煎になったそうです。これまでは確かアメリカの専用焙煎工場で焙煎したものを使っていたはず。実は、ミルクの違いはわからなかったのだけれど、エスプレッソのほうがちょっと薄味に感じたんですよね。

どうも私がちょっと薄味かなと感じたのは気のせいではなかったらしく、今回のリニューアルでは日本人好みの「コクがあるけどすっきりした味」にしたらしいんです。そのために、何百人もの試飲を経て開発されたそうです。ということは、私の好みが日本人一般から外れているということかもしれません。

このリニューアル。スターバックスが銀座に1号店を開いた18年前以来初めてのことだとのこと。スターバックスラテといったら、スタバにとっての「フラッグシップ」商品。リニューアルするには反対意見もあったとか。じゃあなんであえてリニューアルしたのか?その理由は飽きられないためという理由から・・・。

日本国内のスタバの店舗は2014年9月になんと1000店を超えました。それをきっかけに「Beyond 1000」という取り組みをスタート。牛乳の会社と共同でスターバックスラテ用の牛乳を開発したり、ミルクフォームをもっときめ細かくするためにパートナーの再研修をしたりといろんな苦労があったみたいです。

ただ、店の数が増えたからって味を変えたら飽きられないのかなとも疑問がありますね。それまで培ってきた味を捨てて日本人向けの味にしてしまったことで、却ってスタバらしさがぼやけて飽きられるという可能性もあります。それに、私のように以前のスターバックスラテような、もうちょっとガッツリ来る味のほうがよかったという人だって少なくないはず。

そりゃあ、他のカフェチェーンに比べたら圧倒的にスタバのほうがおいしいから、ちょっと自分の好みから外れたとしても外でコーヒーを飲むときはスタバを選ぶとは思うんですが、しかし今後は出先でついでに入ることはあってもわざわざ行くということは私に関しては減ると思います。

今、「サードウェーブ」のカフェが日本に乗り込んできつつある中、スタバは岐路に立たされているのかもしれません。私はサードウェーブのカフェの思想はかっこつけすぎであまり好きではないですけど、それでも味が自分好みだったらそちらに行くようになる可能性もあります。

「大衆化」を防ぐためにリニューアルしたということらしいですが、より日本人好みにしたことで逆により大衆化する結果になりそうな気がします。そのへん、日本人気質というか、中庸を取ることでどっちつかずになるという愚を犯しているんじゃないでしょうか?

「日本マクドナルド」の凋落もそのへんが根本原因だと思いますので、今回のリニューアルはもしかしたら日本国内でのスターバックスの凋落の兆しではないかななどと杞憂している次第です。

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