コーヒーを飲み続ければ2型糖尿病の発症リスクが低下する?

このたびアメリカのハーバード公衆衛生大学の研究グループがコーヒーと糖尿病発症リスクに関する研究の結果を発表しました。

対象となったのは166万人。研究グループは4年間に渡る追跡調査を実施。4年の間でコーヒーを1日1杯以上増やした人(毎日1杯ずつ増やすのではなく調査開始時点で1杯なら、1日2杯以上飲むようになったということ)は、それまでの同じ分量のコーヒーを飲んでいた人に比べ2型糖尿病の発症リスクが11%低く、逆に飲む量を減らした人は17%発症リスクが高まりました。

2型糖尿病というのは、主に先天的な要因で起こる1型糖尿病ではなく、生活習慣によって血糖値のコントロール機能が落ちたことによってかかる糖尿病のことです。

実は類似の研究は日本の研究者が49人を対象に16週間の追跡調査を行ったことがありますが、それとは規模が違う調査です。日本の調査でも、16週間のコーヒー飲用によって血糖値が下がることがわかっていましたが、今回の調査はそれをより明確に示したものと言えます。

なお、研究グループは紅茶でも同様の調査をしていますが、紅茶については飲む量の変化と発症リスクのつながりを示すような結果は出ませんでした。

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