専門家が教えるコーヒーのメリット・デメリット
朝の目覚め、食後の一杯、眠気覚まし・・・さまざまな場面でコーヒーが活躍しています。
コーヒーにはいろいろな作用がある、と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。逆に、コーヒーを飲むことで起こる弊害を気にする方もいらっしゃると思います。
今回は、コーヒーのメリットとデメリットをまとめてみました。
コーヒーの薬効は、主にカフェインとポリフェノールの働きによって表れます。カフェインと言えば、眠気覚ましの効能があるとよく知られていますね。他にも解熱や鎮痛の作用があります。また、胃酸を分泌させる効果もあり、肉や魚などの消化を促進。
さらに嬉しいことには、脂肪細胞に含まれる脂肪の分解を促進する効果も。
コーヒーを飲んだ後に運動すると、痩せやすくなります。もちろん、運動なしでは効果が出ませんが・・・。
コーヒーにはクロロゲン酸などのポリフェノールも含まれています。苦味や香り、色のもとになっているのがこれです。一時赤ワインなどでも話題になりましたが、身体の老化を抑えたり、病気を予防してくれる効能があります。
ポリフェノールは子宮体ガンや肝臓ガンなどの予防に役立ちます。
また、肝炎や脂肪肝、糖尿病予防にも効果的。さらには血栓を溶かし、動脈硬化を抑制する働きもあります。最近の研究によれば、パーキンソン病の発症を抑える可能性もあるそう。
女性にはうれしいことに、シミ予防の効果もあります。
こういったさまざまなメリットをもつコーヒーですが、残念ながらデメリットもあります。
カフェインには身体を活性化させる作用があることは前に述べたとおりですが、逆に血圧をあげてしまう作用もあり、偏頭痛や不眠の原因にも。
また、胃酸を分泌させる効果は、裏を返せば胃酸過多の胃痛を引き起こす原因になります。空腹時に飲むのは控えた方がいいでしょう。
コーヒーの飲みすぎも身体によくありません。
一日に1~2杯程度が目安になります。
4杯以上飲んでしまうと、死亡リスクが高まる恐れがある、という報告もありました。親族に胃ガンを発症した人がいる場合や、高血圧の方も注意した方がいいかもしれません。節度を持ち、上手にコーヒーと付き合っていきましょう。