コーヒーで肥満予防ができる!?驚きの実験結果とは
肥満を防ぐには適度な食事や運動であるとはわかっていても、ついつい食べ過ぎたり、辛い運動を避けてしまうのが人間というもの。
そんな方には、コーヒーを飲む習慣を生活に取り入れることがおすすめかもしれません。
コーヒーのある成分が、肥満の改善に効果があるという実験結果が出ているのです。
コーヒー好きの方には朗報であり、そうではない方は「なら飲んでみようかしら」と飲むきっかけにもなるでしょう。
ところで、なぜこのような効果があるのでしょうか?
カフェインが脂肪の燃焼に作用しているのかと思いきや、どうやらそうではないようです。
コーヒーに5~10%程度含まれるクロロゲン酸(CGA)と呼ばれる物質が肥満改善に作用しているという研究結果があるのです。
なんだか聞き慣れない名前ですが、それがポリフェノールの一種と聞けば親近感がわくのではないでしょうか。
クロロゲン酸がどう作用して肥満を改善させてくれるのでしょうか。
まず、食べ物を食べると血液中のブドウ糖、つまり血糖が増えます。
そして膵臓から分泌されるインスリンという物質が血糖を分解し、私たちのエネルギーになります。
インスリンは役割を終えると代わりに「リポたんぱくリパーゼ」という脂肪を分解する酵素が増えます。
しかし、ブドウ糖をとり過ぎるとインスリンの機能が低下し糖尿病になったり、リポたんぱくリパーゼが分泌せず脂肪が分解されないままになってしまい、結果肥満を招くことにも。
そこでジョージア大学の研究チームは、マウスに高カロリーな食事を与えクロロゲン酸を注入する実験を行いました。
実験の結果、マウスの体重の増加は抑制され、正常な血糖値を保つことができたのだそう。
これによりクロロゲン酸が肝臓内の脂肪の蓄積と血糖値の上昇を防ぐことができることが証明されています。
また、「クロロゲン酸は肥満を引き起こす慢性的な炎症を抑える抗酸化剤でもある。」とScienceDailyでこの研究に関わったヨンジェ・マー氏が述べています。
この研究結果、今後は医療現場にも活用されてゆくかもしれませんね。
生活習慣に気を配りながらも、コーヒーの効果をうまく利用してゆきたいですね。