歯茎からカフェインが吸収されることは・・・ないかなあ?

最近は、名刀の復元だとか、あるいは女優ののんさんが主演を務めたアニメ映画『この世界の片隅に』の制作費などがクラウドファンディングで集められ、日本でもやっとクラウドファンディングが広まってきました。

クラウドファンディングというのは要するに、ネットでなにがしかの資金を募るというもの。これまで銀行やらファンドやらで資金を調達できなかったような人もこれで資金を集め、新しい商品を開発したり、新しい事業を始めたりしています。

昨年アメリカのクラウドファンディングで出資が募られて話題になり、最近正式に商品として売り出されたのが、カフェイン入りハミガキ粉「パワー エナジー トゥースペースト」。

ハミガキ粉にカフェインが練り込まれており、これで歯を磨くと歯茎からカフェインが吸収され、10秒で目が醒めるのだそう。

それにしてもメチャ怪しいですコレ!

確かに口腔粘膜は表皮よりもかなり薄く、血管も豊富に走っています。実際に口腔粘膜から薬を吸収させる舌下錠というものもあるので、条件さえ揃えば歯茎から何らかの物質を吸収させることはできるでしょう。

しかしどんな基剤を使っているのか知りませんが、歯磨きペーストに包まれたカフェインを歯茎に塗りつけて吸収されるなどということが本当にあるのでしょうか?

それで吸収されるなら、コーヒーをしばらく口に含んでいても吸収されそうなものですが・・・。

舌下錠の良いところは、腸からの吸収とは違って肝臓での分解を経ていないため、ダイレクトに血流に乗ることができること。

仮に歯茎から本当にカフェインが吸収されるのであれば、その効果は確かにコーヒーを飲むより迅速でしょう。

しかし、だからといって10秒ということはありえない。この点も大いに怪しいです。

というより、朝普通に歯磨きするだけでも口の中を刺激されることで目が醒めるんですが、それは私だけでしょうか?

10秒で目が醒めるというなら、単に歯茎を刺激した効果だと思われ、ならばカフェインが入っていなくても同じはずですが・・・。

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