コーヒーの粉でこするとセルライトが消えるという謎情報について・・・

ちょっと前に「経皮毒」なる話が騒がれたことがありました。

シャンプーなどに含まれる有害成分が皮膚から吸収され、体内に蓄積して害をなすというような内容で、ある妊婦が帝王切開したら羊水からシャンプーの匂いがしたなどという都市伝説まで作られる始末。

まあ、常識があれば即嘘だと分かる話ですが・・・。

確かに人間の皮膚にはある程度の浸透性があり、それを利用した経皮吸収型製剤というものもあります。

皮膚に貼った薬剤を皮膚から血管まで吸収させるものですが、それはただ普通の薬を皮膚に貼ればいいというものではありません。

経皮吸収型製剤の条件は、まず分子が小さいこと、そして油を通しやすい角質層、水を通しやすい角質の下の層どちらも通すため、水溶性・脂溶性双方の性質を持っていること。

経皮吸収型製剤は、皮膚を通して吸収させるために非常に高度な技術で作られています。

ですから、シャンプーに含まれる成分が、簡単に皮膚に染み込んだりするはずがありません。

では、コーヒーの成分は皮膚に染み込むのでしょうか?ここまでの文章を読めばいちいち説明するまでもないでしょう。

ところが、挽いたコーヒー豆で「セルライト」をこすると脂肪細胞が乾燥し、セルライトがなくなっていくということを主張している人がいます。出がらしでもいいそうです。

セルライトというのは脂肪細胞と老廃物が結合して固まったものなどと言われています。でも実は、医学的にはセルライトなどという物質は存在しません。

これは単なる「美容用語」であり、実際には単なる脂肪細胞。

皮下脂肪は真皮の下にあります。もし、表面からこすって真皮の下の脂肪細胞が乾燥するのであれば、表皮も真皮も乾燥しなければなりません。

どれだけ無知でも、皮膚層には影響を及ぼさずに脂肪細胞だけ乾燥するなんてことがあるとは言わないはず・・・。

ですから正直意味がわからないんです。

そもそも乾燥すると代謝される?

皮下脂肪は脂肪酸に分解されて利用されなければ代謝されません。コーヒーに脂肪を分解する効果があるとしても、上記の通り表面からこすりつけたところでその成分が吸収されることはありません。

なにゆえそのような説が出てきたのでしょうか?そして、なぜそこに疑問を持たずに信じるのでしょうか?

セルライトなるものをなくしたいならそれよりもっと確実で有効な方法があります。それは、食事制限して運動すること。これが一番間違いのない方法でしょう。

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