コーヒーを飲んで体調が悪くなるのはコーヒーアレルギーのせいかも?

少し前にネットで、アレルギーを好き嫌いだなどと言って無理やりアレルゲンとなる物を食べさせて逮捕された人がいたというのを騒がれたことがありました。

実際アレルギーを「昔はそんなものなかった」などと言い張ったり、嫌いであることの比喩表現としての「アレルギー」と、免疫過剰反応のアレルギーの区別ができていないような方は多いもの。

亀の甲より年の功などというのは嘘っぱち、だいたいは自分たちが若い頃に認識していなかったものは、この世にないと考えるのはおかしいと思います。

一応アレルギーについて説明しておくと、人間には外部から入った有害物を排除するための抗原抗体反応、つまり免疫機能というものがあります。

細菌やウイルスなどが体内に侵入すると免疫反応が起こり、免疫細胞=抗体が、外的=抗原と結びつくことで無害化します。

風邪をひいたときに発熱するのは、脳がこの免疫反応をサポートするために体温を上げる司令を出すため。風邪のウイルスは高熱に弱く、そして免疫機能は体温が高いほうがより働きやすくなります。

人によっては、風邪をひいて熱を出した人を「気がゆるんでいるからだ」などと言ったりしますが、単に体の防衛機能が正常に働いているだけのことであり、そこに精神論を持ち出すのは愚かなこと。

むしろこのような機能が低下しているとウイルスを排除できず、最悪肺炎で命を落とします。

アレルギーは、この免疫反応が本来無害であるはずのものにも起こって身体に発熱や炎症などが出るもの。

また、アレルギーが急速に、強度に出たものをアナフィラキシーといいます。そして、アナフィラキシーによりショック症状を起こしたものをアナフィラキシーショックといい、最悪の場合命を落とします。

ちなみに「昔はなかった」などというのはたわごとで、アレルギー疾患は古代からありました。むしろ人間に免疫機能がある限りアレルギー疾患を持つ人が出るのは当然のこと。

さて、実はコーヒーに対してもアレルギー反応を起こす人がいます。医師の中にはコーヒーにアレルギー反応は起こり得ないと主張する人もいるようです。

しかし、世の中には水アレルギーの人や太陽光アレルギーの人までいるわけですから、コーヒーにアレルギー反応を起こす人がいても何ら不思議ではありません。

コーヒーアレルギーでやっかいなのは、それが遅発性であること。

コーヒーを飲んで即反応がでるならばわかりやすいけれど、飲んで数時間。長いと数日後に、発熱、炎症、場合によっては蕁麻疹などの皮膚症状まで現れる場合があります。

コーヒーを飲むとどうも調子が悪い、あるいは特に心当たりがないけれど体の調子が悪い、そういえば毎日コーヒーを飲んでいるという人は、コーヒーアレルギーである可能性があります。

コーヒーアレルギーかどうかは、病院で調べてもらえます。ただ、保険適用ではないので数万円の費用が・・・。

Amazonでは、自分の血を浸した検査紙を郵送すると数十項目のアレルギー反応を調べてくれる「IgG 96 スタンダード・フード・パネル」という商品が売られています。

これも3万円近くしますが、病院で検査を受けるよりは安く済むようです。項目の中にはコーヒーも含まれています。

より簡単で安上がりな方法として、コーヒー断ちをしてみるというのもいいでしょう。1週間から2週間コーヒーを断ってみて体調がよくなるなら、残念ながらコーヒーアレルギーの可能性が強いですから、やめておいたほうがいいでしょうね。

ただ、カフェイン依存症がある人は頭痛などの離脱症状が起こる可能性が高いので、突然やめずに少しずつ減らしていくのがいいと思われます。

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