コーヒーを飲むと記憶力の低下が防げるらしいけどあまり気にしないで飲めばいいじゃない

物事には、何事にもいい面と悪い面があり、絶対的な善、絶対的な悪なんて、宗教かアニメや特撮の世界にしか存在しません。

コーヒーについてはカフェインの害だの胃に悪いだのといった、マイナス面ばかりが指摘されることが多かったようですが、近年ではプラス面もどんどん見つかってきています。

フランス国立医学研究機関がフランス国内に居住する男女7,000人を対象に行なった研究によれば、1日に3杯以上のコーヒー、もしくはお茶などでそれと同量のカフェインを摂取している人、特に女性は加齢による記憶力の低下が防げる効果が見られたことがわかっています。

同じくフランスの国立保健医学研究所が行った研究では、上記の結果がある程度補完されています。

人間はストレスを受けると副腎皮質ホルモン「コルチゾール」が分泌されます。

コルチゾールは「ストレスホルモン」と呼ばれ、体を緊張させ、危険に対する防御能力を高める働きを持ちますが、長期にわたって多量に分泌されると、短期記憶の保存場所である海馬が萎縮して機能が低下してしまいます。

また、ホルモンなどがその働きを発揮するためには、レセプターという受け皿に受け取られる必要があります。多量のコルチゾールはレセプターの働きを低下させ、それが加齢による記憶低下にも影響していると考えられています。

カフェインにはどうやらこのコルチゾールを受け取る脳のレセプターと結びつくことで、コルチゾールが分泌されても結び付かないようにし、レセプターの働きが低下するのを防ぐ働きがあるようなのです。

「どうやら」とあやふやな表現になったのは、これはあくまでラットの実験によるものであり、ラットでそのような結果が出たとしても人間にそのまま適応されるとは限らないため。

ただまあ、これがカフェインの働きによるものであれば、コーヒーやお茶で摂取せずとも純粋にカフェインだけの薬などを投与すればいいわけです。

コーヒーはあくまで味や香りを楽しむ嗜好品であり、サプリメントでも薬でもありませんから、記憶力云々は「おまけ」として考えておけばいいのではないでしょうか?

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