コーヒーに痛風を予防する効果があるという可能性

数年前に「プリン体」の害が騒がれて以降、特にプリン体の塊のようにやり玉に挙げられたビールには「プリン体ゼロ」の商品も出るようになりました。

プリン体というのは、核酸や、エネルギー代謝を司るATPの材料の一つ。核酸は細胞核の中に存在し、つまり全ての細胞の中にあるもので、細胞が新陳代謝すると、古い細胞からプリン体が放出されます。

放出されたプリン体の一部は再利用され、不要なものは肝臓で分解されて尿酸になって、尿から排出されます。しかし、体内に排出しきれない尿酸ができると結晶化し、細い血管に詰まって痛みを起こします。これが痛風。

それゆえ、尿酸の原料となるプリン体が多い食品がやり玉に挙げられたのですが、実際はプリン体の8割は体内で作られているため、食物からの摂取を制限するよりも、いかに体内の尿酸を速やかに排出するかのほうが痛風予防には重要。

そんな中、コーヒーが痛風予防に効果があるという説がでてきました。

例えば中国の大学は痛風に関する研究の統計からコーヒー消費量と痛風発症率は反比例の関係があることを発見。

カナダの大学は1日のうちに4杯ほどのコーヒーを飲むと、痛風のリスクを4割減らせるという研究結果を発表しています。

ただし、なぜそうなるかについてはまだ明らかになっていません。

カフェインの利尿作用で尿がたくさん出るからだということを言う人もいますが、それは単なる憶測に過ぎず、尿量を増やすならコーヒーである必要もありません。

一つ可能性として考えられるのが、馬尿酸。

コーヒーの生豆に含まれるクロロゲン酸は、焙煎によってコーヒー酸とキナ酸に分解されます。そして、キナ酸は体内で馬尿酸に分解され排出されます。

この馬尿酸が尿酸値を下げる働きを持つという説があるようです。ただし、これも明確な研究結果は発見できなかったので、憶測の域を出ません。

また、コーヒーの効果があるのはあくまで「予防」。痛風患者がコーヒーを摂取すると、痛風発作を起こしやすくなったという研究結果もあるので、「治療」効果は期待できません。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る