実はコーヒーを飲んでもそれほどクロロゲン酸は摂取できないという事実

コーヒーには様々な成分が含まれており、健康に悪いとかいいとかいろいろ言われています。その中で数年前に脚光を浴びたのが、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」です。

クロロゲン酸については、抗酸化作用だとか、脂肪燃焼を促進するとか、血糖値の上昇を抑えるなどといった効果が宣伝されており、クロロゲン酸の濃度を濃くしたコーヒーが特定保健飲料として売られてもいます。

このクロロゲン酸は、もともとコーヒー豆に含まれる「キナ酸」と「コーヒー酸」が結びついてできたもの。コーヒー豆の中に5%以上含まれているといいます。

しかし、これは生豆での話。実は、コーヒー豆を焙煎すると、豆に含まれるクロロゲン酸の大部分は元のキナ酸とコーヒー酸に分解されてしまうのです。分解されたクロロゲン酸は、コーヒー独特の苦味成分にもなります。

ですから、人工的にクロロゲン酸の濃度を濃くしているトクホのコーヒーならともかく、普通に淹れたコーヒーに、体に大きな変化を及ぼすほどのクロロゲン酸が含まれているはずがありません。

ただし、分解されてできたキナ酸には、アルツハイマー型痴呆症を予防する効果があるとする研究報告があります。

また、人体は血液のpHを保つために、酸性物質、アルカリ性物質を尿中に捨てる働きを持ちますが、キナ酸を吸収すると体内で馬尿酸に変化し、血液を酸性にするため、それが尿に捨てられ、結果尿が酸性になるので腎臓から膀胱までの細菌繁殖を抑え、感染症を予防する効果があるともいわれています。

また、コーヒー酸には、動脈硬化を抑える効果が期待されています。

ですから、クロロゲン酸が分解されているといってもそれなりの健康効果は期待できるわけです。

ただ、コーヒーというのはあくまで嗜好品であって、健康のために飲むものではありません。

好きで飲んでいて、ついでにある程度健康に寄与するというならいいけれど、好きでもないのに何らかの効果を期待して飲むのは馬鹿馬鹿しいことではないでしょうか?

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