癒しの一杯のはずが・・・酸化したコーヒーが体に及ぼす悪影響
コーヒーには抗酸化作用があり、美容にも良いというイメージを持っているかもしれません。しかし、コーヒー自体も酸化し続けるものであるということをご存知でしょうか。
今回は酸化したコーヒーについて、詳しく説明することとします。
酸化したコーヒーの栄養はどう変わるの?
実はコーヒーは、酸化とともに成分が変化し、徐々に本来の香りや成分を失ってしまいます。コーヒーの酸化は焙煎後に空気に触れた瞬間から始まります。成分を気にするのであれば、特に挽きたての豆を使用することをおすすめします。
また、挽いたあとのコーヒーが酸化するスピードは、表面積に比例して早くなると言われています。豆の挽きかたには細かく挽く細挽きや、やや粗めの中挽き、もっと粗い粗挽きなどがあり、挽きかたによって味わいも異なります。自分の好みの挽きかたを把握し、挽きかたによって酸化のスピードが異なる点を注意して早めに使用することがおすすめです。
真空パックに入っていれば大丈夫?
コーヒー豆は焙煎後から二酸化炭素を排出するという特徴があります。このために香り高くなるのですが、このまま真空パックに詰めてしまうと開封の際に大変なことに。そのため、真空パックに詰める際には炭酸ガスの放出が終わって酸化が始まってから詰めることが多いのです。真空パックに詰められたコーヒーは、すでに酸化している状態であることがほどんどです。
酸化したコーヒーの胃への負担は?
酸化したコーヒーは酸味が増し、胃に負担をかけると言われています。カフェイン自体が胃酸の分泌を促す効果があるため、胃の状態が悪い時には注意が必要。また、胃への血流を減らすと言われているタバコと一緒にコーヒーを飲むことも、胃の負担が大きくなるため注意が必要です。
酸化による成分の変化や胃に対する負担を考えると、できるだけ酸化していないコーヒーを飲むようにしましょう。とは言ってもいつも挽きたてのコーヒーを飲むことは難しいのも事実です。酸化が気になるという人は、せめて冷凍庫で保管して酸化を遅らせるなどの工夫をすることをおすすめします。