コーヒーにダイエット効果があるかどうかはどうでもいいこと!?
コーヒーにダイエット効果があるかどうかということについては両極端な二つの説があります。即ち、痩せるというのと痩せないというもの。
「痩せる」派の言い分は例えばこう。
コーヒーに含まれるカフェインは利尿作用があり、尿によって毒素が排出されるので血行が改善し、代謝がよくなるから痩せやすくなる。
これについて「痩せない」派は、人の脂肪は燃焼するために水分を必要とするが、コーヒーの利尿作用によって体内の水分が減ると脂肪は燃焼しにくくなると反論します。
まず、「毒素」ってなんでしょうか?海外のデトックスの考え方ではこの「毒素」を明確に血中の重金属と定義付けています。ところが、日本で「毒素」という場合、非常にあやふやで「体に悪い何か」程度の認識しかされておらず、それがどのような物質で、どのように体に害をなしているかという説明はほぼありません。ゆえに、毒素が排出されると血行が改善するということ自体根拠がありません。
さて、脂肪が燃焼するために水分が必要というのは確か。しかし、コーヒーが持つ利尿作用は「脱水」作用ではなく尿の排出をよくするというだけのもの。だからコーヒーを飲んだ程度で脂肪燃焼に必要な水分まで不足してしまうということはありえません。
コーヒーに含まれるカフェイン及び、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は脂肪の代謝を促進すると言われています。実際、クロロゲン酸による脂肪燃焼効果をうたったトクホ商品も販売されています。ただし、これは脂肪を燃焼しやすい状態にするというだけのことで、実際燃焼させるためには有酸素運動をしなければいけません。コーヒーを飲んでいれば寝ていてもカロリー制限をしなくても勝手に脂肪が減っていくということはありえません。
ただし、定期的に運動をする人が運動前にコーヒーを摂取すれば、同じ運動をしても脂肪が燃焼される量が増える可能性はあります。
しかし、実際の所コーヒーを飲むと痩せるのかどうかなどどうでもいいことです。ダイエットは、摂取カロリーを制限し適度な運動をする以外に確実な方法はありません。それをしたくない人が、「~を飲めば痩せる」という楽な方法を探しているわけですが、コーヒーを飲んで痩せるのは結局運動をする人です。
痩せたかったら食事を減らし、間食を減らし、運動をすればいいのです。何らかの条件や事情によって運動できない人は、カロリーの制限をすればいいだけです。コーヒーはクスリでも健康食品でもなく嗜好品です。おいしく飲んで楽しめばいいものです。そこに余計な理屈をつけて痩せる痩せないと論じなければならないというものではありませんね。そんなどうでもいいことで頭を悩ませる暇があるのなら、ウォーキングでもジョギングでもすればいいと思います
私はコーヒーにはたっぷり砂糖かコンデンスミルクを加えて飲むのが好きですが、それを上回る運動をするので太ることはありません。また、太らないのはコーヒーを飲んでいるおかげではありません。