適量のコーヒーは健康に有益かもしれない理由とは

コーヒーについての議論は長いこと行われてきましたが、医療専門家らの間では心臓疾患やパーキンソン病、糖尿病、アルツハイマー病などに対し予防効果があるとの認識が広まってきています。

近年になって複数の研究論文において、コーヒーは健康に良い影響を与える可能性があると結論付けています。

アメリカ政府は5年ごとに見直している食生活についてのガイドラインを2015年2月に公表し、その中で初めて、コーヒーを1日に数杯飲んでも有害であるとは言えないとしました。

米タフツ大学(Tufts University)の栄養学・政策学部の教授であるミリアム・ネルソン(Miriam Nelson)氏はガイドラインを作成した委員会のメンバーでもあり、APPに対して「あらゆる科学に目を向けた。コーヒーを1日3~5杯飲んでも健康に悪影響を与えるような関係は見られなかった」と述べています。また、同氏は1日に摂取するカフェインの「適量」について、500ミリグラム以下と述べています。

しかし、コーヒーが健康に良い関係となる理由については、現在まで明らかになっていません。

また、委員会ではコーヒーと早産の関係性について研究結果を再調査したところ、確かな根拠は得られませんでした。しかし念のため、妊婦は1日に摂取するカフェインの量を200ミリグラム程度に制限したほうが良いとしています。

コーヒー豆の1粒には、1,000種類もの分子が含まれているそうです。そのコーヒーがもたらしてくれる恩恵について、ネルソン氏と同じく委員会のメンバーであり米コーネル大学(Cornell University)で栄養化学を教えるトム・ブレナ(Tom Brenna)氏は、ココアや赤ワインなどに含まれているポリフェノールのような抗酸化物質に影響されている可能性もあると述べています。

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