コーヒーに病気の抑制効果がなくても別にいいんじゃないかな
最近アメリカや日本、欧州の大学で結構なサンプルと期間を使ってコーヒーと健康に関する関連性が研究され、コーヒー摂取量が増えると2型糖尿病、うつ病、アルツハイマー型認知症などの発症率が減るというような結果が発表されています。
ただ、これらはあくまでサンプルの中での統計に過ぎず、どのような成分がどのような機序でそうした結果をもたらすのかが明確になっているわけではありません。
統計結果としてはそのような傾向が見られるというだけの話。
つまり、実際のところそれを医学的エビデンスにできるかというと疑問。
香港の大学では、これらコーヒーの摂取によって抑制されるという統計結果が出ている病気について、その発現遺伝子とコーヒーとの関連性についての研究が行われました。
それによれば、遺伝子的にみればコーヒー摂取は、それらの病気の発症を有意に抑制するとは考えられないという結果が出たとのこと。
ただ、筆者はコーヒーはあくまで嗜好品であるから、無理に体にいい効果があるかどうかを研究する必要はないのではないかというスタンス。
ですから、統計で病気を抑制する結果が出ていようと、遺伝子的にあまり関連性がなかろうと、どちらでもいいかなと思います。
そもそも日本人が気軽に口に出す「医食同源」というのは、そのような『特定の何かを飲んだり食べたりしておけば病気にならない』などといういい加減なものでもありません。
病気の予防には、コーヒーを飲むよりやるべきことがもっとありますから・・・。