コーヒーを飲むと医者いらずって本当?

米国人の食事指針の変更を提言するアメリカ政府の諮問機関が、1日数杯のコーヒーを飲むことで医者はいらなくなるかもしれないとの見解をまとめました。

諮問委員会は報告書の中で、1日3杯から5杯のコーヒーを飲むことは長期的な健康リスクと関係なく、逆に心臓病や2型糖尿病のリスク低減と相関関係が見られたと指摘しています。

諮問委員会のメンバーでコーネル大学の栄養学者トム・ブレンナ氏は、「コーヒーは良いものだ。コーヒーががんに有効であるとの示唆があるとも言えず、そう考える人もいないが、リスクを高める証拠もない。あるとすれば逆の効果だ」と電話取材に対して述べています。

この諮問委というのは専門家で構成され超党派の委員会です。アメリカの政府機関である米食品医薬品局(FDA)や農務省などに提言し、この助言を受けて作成された政府指針は連邦政府の食料プログラムや学校の給食など自治体の政策に影響を与えます。これまでの指針の中ではカフェインが健康に及ぼす影響は言及されていません。

アメリカは世界最大のコーヒー消費国です。調査会社スタディーロジックはアメリカ人は昨年、平均して1人1日1.7杯のコーヒーを飲んだと推計しています。これは10年前の1.4杯から増えていることを示しています。

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