コーヒーを飲み過ぎるとがんや糖尿病のリスクが上昇!?驚きの新事実!

カップの中の褐色の液面が天井の照明を反射し、湯気をたてながらゆらゆらと揺れ、スプーンで掻き回すと白いミルクの細い渦がくるくると回っていく。こんな光景は街の中や家庭で見られていることでしょう。

何を表しているかわかりますか?

答えはコーヒー。

コーヒーの語源は「ダークな色の飲み物」という意味だそうです。

近年、人気が高くなっているコーヒーですが、健康への影響について新しい動きがあり、健康志向を志す人々の中では転機を迎えているようです。特にコーヒー、がん、糖尿病という一見すると関係のなさそうなこの3つの濃厚な関係が明らかになりつつあります。

コーヒー飲料の増加傾向

コーヒーに対して人々が感じる「身近さ」が近年多少なりとも変化しているのかもしれません。

2015年1月に総務省が発表した家計調査では、スーパーやコンビニなどで販売されているコーヒー飲料に対する支出が2014年3月から増加を続けています。これはコンビニコーヒーのヒットが影響していると考えられるでしょう。

さらについ先日、2015年2月には「コーヒー界のアップル」と言われるコーヒー店が鳴り物入りで日本に初出店したというニュースも話題になりました。

これらの動きが単に流行というだけであれば一過性のものなのでしょうが、コーヒーの場合は一過性ではありません。実はコーヒー関連企業の株価は軒並み上昇軌道となっているのです。

これは上場廃止が決まっているスターバックスコーヒージャパンだけでなく、銀座ルノアール、ドトール・日レスホールディングス、キーコーヒーも同じ。しかもこれらの右肩上がりの傾向は5年近く続いています。

なぜコーヒーの人気が止まらないのか、要因の1つは「健康志向」と言えるかもしれません。病気の予防や死亡率の低下について効果があるという情報が少しずつ広まっているのも一因。

コーヒーを愛飲している人の中にはこのことを気にしている人もいるかもしれませんし、コーヒー関連株を購入している人も、もしかしたら銘柄のコーヒーを飲みながらインターネットで株を購入しているのかもしれません。

コーヒーが影響する「がん」と「がん以外」

ここ半年ほどのあいだに報告されたコーヒーの病気への影響をまとめると、大きくはがんとそれ以外に分類されます。がん以外の中では糖尿病の割合が大きいですが、腎臓病やうつ病もあります。

コーヒーの病気への効果としてまず注目されるのは「がん」に対する影響でしょう。

「がん」と言っても研究報告の範囲は幅広く、最近では皮膚がんや生殖器がん、消化器のがんに関して報告されています。

例えば、メラノーマ(悪性黒色腫)を防ぐ効果については2015年の1月に報告されました。これはカフェインを含むコーヒーによって、がんを減少させる効果が確認できたという内容です。メラノーマは日本では海外に比べて少ないですが、悪性度が高いがんなので朗報だと言えるでしょう。

また、やはり今年1月には挽いたコーヒー豆にお湯をかけたボイルドコーヒーが、前立腺がんに対する予防効果を持つという報告もされました。

さらに基礎的な研究の分野でも、コーヒーの成分はがん細胞を自殺に追い込む可能性があるという報告もあります。

このようにコーヒーには、ほかの食品などと比べてもがんを抑制する幅広い影響を持っている可能性があります。様々な研究が幅広く行われているので、今後の動きにも注目が必要です。

コーヒーによるがんのリスク

しかし一方では、コーヒーによるがんのリスクについても報告されています。

コーヒーを飲む人は、胃がんのリスクが3割ほど高くなるという結果が出ています。あまり飲み過ぎるとコーヒーが胃に負担をかけてしまうため、良くないかもしれません。

また、コーヒーそのものの問題ではないですが、缶コーヒーに含まれる化学物質の問題もあります。缶コーヒーに含まれるアクリルアミドという成分について、発がんの懸念があると日本の研究グループが報告しています。

アクリルアミドについてはポテトチップスでも問題が指摘されており、メーカー側の対応が問われるかもしれない内容です。

胃がんのリスクが高くなるという報告については、その他のリスクを低減させる効果との関係で評価を考えるべきでしょう。そしてコーヒーをよく飲む人は、胃の検査について前向きに検討すると良いかもしれません。

また、缶コーヒーの化学物質については、もし健康志向を突き詰めるのであれば缶コーヒーではなくてドリップコーヒーなどの飲み方が主流になっていく可能性もあるでしょう。

糖尿病とコーヒーの関係

がん以外の影響については、糖尿病に対する予防効果が注目されています。

アメリカのハーバード大学が4年間に及ぶ追跡調査を実施しました。研究結果はコーヒーの量を1日1杯増やすと、糖尿病のリスクが1割削減されると報告されています。

また、ドイツの研究グループはコーヒーを5杯以上飲む人は、糖尿病のリスクが4割近く減少すると報告しています。

しかし、予防効果とは真逆となる糖尿病を招く可能性も報告されています。

成人以降に免疫の影響で発症されるタイプの糖尿病について、発症のリスクが高まるという研究報告があります。つまり、糖尿病の素因を持っている人については、コーヒーを愛飲する生活習慣が発症のリスクを高くしてしまうかもしれません。

また、イタリアの研究においてはコーヒーを飲む習慣そのものが、糖尿病のリスクを高める可能性があると報告しています。

このような海外の研究において不思議な点は、研究の前提としてコーヒーに砂糖を入れたかどうかをあまり問題としていないことです。これらの研究としては、人々の一般的なコーヒー飲用の習慣から病気に対する効果を計ろうとしていると推測できます。

イタリアの場合、砂糖をたっぷり入れて飲むのが一般的のようなので、砂糖の影響がないとは言えないかもしれません。

カロリー過多は別の問題

これらの研究結果は、カロリーの取りすぎた生活をコーヒーが相殺してくれるというわけではありません。実際、糖尿病の予防にはコーヒーの飲用よりもカロリーの抑制の方が優先的に効果が現れるという研究結果があります。

今後もコーヒーと糖尿病との関係については、さらに様々な研究結果が報告される可能性があります。

紹介したこれらのがんや糖尿病以外の病気とコーヒーとの関係もいろいろと報告されています。その昔、鉄から始まり世界の公衆衛生にまで影響が広まったように、コーヒーという飲み物が世界の健康に関する常識を大きく変えるかもしれません。

世界的な健康志向の流れの中で、コーヒーには食品としての価値を超えた需要が生まれる可能性があるのです。過去アラビアでのコーヒーに相当する単語には、「食欲を満たすもの」「エネルギー」という意味があったそうです。長い時間をかけて歴史が繰り返されるということかもしれません。

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