過ぎたるは及ばざるが如し!コーヒーや水の飲み過ぎに要注意
体に悪い嗜好品のイメージが強かったコーヒーですが、最近はその健康効果の研究が進み、それほど悪者にはされなくなっています。
それでもカフェインが含まれているため、子どもや妊娠中の女性は控えることを推奨されています。
薬も飲みすぎると毒になるように、もちろんコーヒーも適量を超えれば体に悪影響を及ぼすでしょう。
まず、コーヒーの適度な飲用ではどのような効果があるのでしょうか。
コーヒー(適量)の健康効果
1)病気予防
コーヒーは心臓疾患、2型糖尿病、パーキンソン病、認知症などの予防につながると言われています。
それらはコーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸の働きが影響しているとされています。
しかし糖尿病に関してはコーヒーが悪影響を及ぼすという研究結果もありますから、一度罹患している人は注意が必要です。
健康な人が予防も兼ねて適度に飲む程度には影響はないと思われます。
2)ダイエット効果
やはりカフェインとクロロゲン酸の働きで、ダイエット効果が期待できます。
カフェインが脂肪を分解する際に必要な消化酵素リパーゼの働きを活発にし、さらにクロロゲン酸は、細胞のミトコンドリアレベルまではたらきかけ、脂肪の燃焼を促進する効果があるのです。
砂糖やミルクを入れたら効果は台無しですから、ダイエット効果を期待しているならブラックで飲みましょう。
3)美肌効果
ダイエットでも活躍するクロロゲン酸が、シミの元となるメラニンの生成を抑えてくれる働きがあります。
さらに抗酸化作用があるため、老化を進ませてしまう「活性酸素」を取り除く働きもあり、ストレスや老化から私たちを守ってくれるのです。
以上のように適度な飲用はメリットがあることがわかりました。
では、過度に摂取すると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
コーヒーの飲み過ぎによる健康被害
1)不眠を招く
カフェインには覚醒作用があります。
目覚めの1杯にコーヒーを飲む人が多いのでしょうが、言うまでもなく、飲み過ぎれば眠れなくなります。
不眠に陥ればせっかくのダイエット効果、美容効果も台無しとなり、病気にもかかりやすくなります。
飲み過ぎないこと、夜は控えることを心がけましょう。
2)脂肪の燃焼を阻止
クロロゲン酸は脂肪の燃焼を助ける働きがありますが、摂りすぎると血糖値に関わるインスリンがうまく機能しなくなり、かえって糖尿病や肥満を招いてしまう原因になります。
クロロゲン酸の濃度が高いコーヒー飲料などは特に飲み過ぎ禁物です。
以上のように、適量ならよい効果があるコーヒーも、過度の摂取で全くの逆効果となってしまうのです。
水分を摂りすぎると・・・
夏に氷入りのアイスコーヒーをガブガブ飲んでしまう人は要注意です。
コーヒーもですが、そもそも水の飲み過ぎもよくないのです。
飲み過ぎると「水中毒」を引き起こし、血中のナトリウム値が低下することで疲労感や頭痛、けいれんなどを起こす場合があります。
腎臓にも大きな負担がかかり、気をつけなければなりません。
水分補給はもちろん大事ですが、コーヒー、その他の水分は「ダラダラ飲み」をせず、適量を数回分けて飲むよう心がけましょう。
何事も、「過ぎたるは及ばざるが如し」です。