挽きたてのコーヒー豆は何よりの贅沢

コーヒーが好きな人であればコーヒーを豆で買うか粉で買うか、きっと迷われることでしょう。どちらがおいしいかと問われれば、もちろん豆です。自宅にミルがあって少量ずつ挽けるのが理想ですが、なくても買ったお店で挽いてもらうことができます。

豆の難点は手間がかかることです。ですが選択の余地があるのであれば、わずらわしさよりも挽きたての味と香りを優先していただきたいところ。

コーヒーが豆で買えることをご存じなかった方もいらっしゃると思います。スーパーでも扱っていますから、ぜひ売り場をのぞいてみてください。コーヒー豆売り場の横に自動で挽けるミルが設置されているはずで、コーヒーショップや専門店でなら買ったその場で挽いてもらえます。

ただし、せっかく挽いてもらった粉もすぐに使いきらなければもったいないものです。挽いたばかりの粉と、時間の経った粉を飲み比べてください。時間の経過によって失うものの多さに気づくはずです。

しかしながら残念なことに豆よりも粉で買う人の方が多いのが現状のようで、出回っている商品も粉の方が豊富です。

もちろん粉が悪いわけではありません。カップに置いてお湯をそそげば一杯分ができ上がるドリップコーヒーはとても手軽です。インスタントコーヒーにはない個性豊かな風味が、くつろぎのひと時やすっきりした目覚めを手助けしてくれます。

それでもやはり豆の挽きたてにはかないません。焙煎豆に含まれる二酸化炭素は粉にした時点で最大70%も失われます。残った30%にしても、豆より粉の方が圧倒的に早く失われます。

二酸化炭素はコーヒーの劣化を防ぐ働きをします。粉にするとその効果が短時間でなくなってしまううえに、二酸化炭素が放出されるときに一緒に香りの成分も出て行ってしまいます。

もし豆で買えることを知らずにドリップコーヒーを楽しんでいたのなら、一度豆で買ってみることをおすすめします。きっとその鮮烈な香りに感動を覚えることでしょう。

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