浅煎り深煎りできない生豆や、浅煎り深煎りに適した豆はあるの?
どんな豆でも浅煎りにも深煎りでも煎ることは可能です。しかし、おいしいコーヒー豆にするには、それぞれの豆に適した焙煎をしなければいけません。コーヒー豆は形や大きさによって含有量が異なります。肉薄の豆は含有量は少なく、肉厚の豆は含有量が多いです。
含水量が少ない豆は、深煎りのように長時間かけて煎る焙煎には適しません。深煎りすると、苦味しか感じないコーヒーになってしまいます。カリブ海系の肉薄の豆は浅煎りに適しています。
浅煎りは豆本来の酸味や香味を楽しめるため、酸味が強く、冷めると味が大きく変わる特徴を持つ、キリマンジャロやブルーマウンテンが適しています。
反対に、含水量の多い豆は、中深煎り以上に向いています。ヨーロッパ好みの肉厚で丸い豆は、コロンビア、タンザニア、ガテマラ、メキシコ高地、ケニア、ジンバブエ、ザンビアのものが適しています。
深煎りは特有の香ばしさや苦みがあり、スッキリとした後味を楽しめます。冷めても味が変わりにくいため、アイスコーヒーに使われることも多く、ミルクとも相性がよく、ブラジル・サンタナやマンデリンが適しています。
どんな豆でも深煎り、浅煎りにすることはできますが、おいしいコーヒーを味わうには、それぞれの豆に適した煎り方をすることをお勧めします。