あなたも今日から小さなコーヒーマイスター!専門家による美味しいコーヒーの見分け方
かつてコーヒーといえばカフェでゆったり嗜むものというイメージがありました。
しかし今やコンビニまでもがカフェ産業に参入し、いつどこでも本格的なコーヒーを楽しむことができます。
日本はもともと有数のコーヒー消費国。
消費拡大傾向はますます続きそうです。
コーヒーの主な生産地は、コーヒーベルトと呼ばれる赤道付近の途上国です。
かつて供給過剰のため価格の大暴落を招いたこともありました。その「コーヒー危機」が世界におけるコーヒー市場の膨大さを物語っています。
ブラジル、コロンビア、エチオピア、ハワイ・・・
今や世界中のコーヒーを楽しめる時代です。
ところで、あなたはどんなコーヒーがお好きですか?
「某チェーン店のブレンドコーヒーが好き」
「酸味の強いものが苦手」
「多少酸味がないと味気ない。でも、苦すぎるのはちょっと・・・」
「ハワイで飲んだコナコーヒーはすっきりしていて美味しかった」
はっきりとした品種や銘柄が分からないまでも、ある程度自分の好みがあるはずです。
今後ますますコーヒーブームは拡大することは必須。
もう少し自分の好みを見極めて、今以上に素敵なコーヒーライフを送ってみませんか?
そこで今回はコーヒーの専門家、池本幸生先生(東京大学東洋文化研究所)のご意見を参考に「美味しいコーヒーの見つけ方」を紹介します。
1.豆の選び方
(1)豆の種類で選ぶ
豆の種類には大きく分けて「アラビカ」と「ロブスタ」があります。
このうち苦みが強いのは「ロブスタ」。インスタントコーヒーに使用されます。
苦味が苦手な人は、「アラビカ豆」と説明があるものを選ぶとよいでしょう。
(2)煎りの深さで選ぶ
浅煎りは酸味が強くなり、深煎りは苦みが強くなります。
また、浅煎りは味の差が出やすい分、良質な豆が使われていることが多いのだとか。
ただ、酸味が苦手なら深煎りを選ぶほうがベターです。
2.味や香りの見分け方
(1)何も加えずに飲む
ミルクや砂糖が入っていては本来の味が区別できません。必ずブラックで味わいましょう。
(2)飲み終えた後の香りをチェック
豆を挽いているときから良い香りが漂うコーヒーですが、飲み終えた後もカップに香りが残ります。
カップが空になってもしばらく香りを楽しんでみましょう。
まるでワインのソムリエのようですね。普段はキャラメルマキアートが大好きな方も、たまにはブラックで味と香りを嗜んでみてはいかがでしょう。
味へのこだわりは人それぞれ。国や文化によっても好まれる味は違うでしょう。
池本先生は「自分の好みを見つけることが、コーヒーをより楽しむ一番の方法」と言います。
自分だけのこだわりの1杯は、追求し甲斐がありそうです。
ますます盛り上がるコーヒーブーム。
あなたも今日から小さなコーヒーマイスターになってみませんか?