ドリップ式コーヒーのうまみはお湯の注ぐ速さと量にあり
ドリップ式のコーヒーがなぜおいしいのか、それはコーヒーのうまみ成分だけをうまく抽出できるからです。お湯を粉の上から注ぐ事で粉自体がフィルターとしての役目を果たしています。
粉のフィルターを上手に作り抽出に生かすには、お湯を細く一定に落とす事が原則となります。せっかくのフィルターを崩さないようゆっくりお湯を注ぎ、粉のフィルターが薄くならないようにします。
お湯を注ぐ量が多かったり、注ぐスピードが速すぎたりすると粉の面に斜めに注いでしまったり、フィルターとしての粉の層に穴を空けてしまうため、お湯を注ぐ量と速さには充分注意を払わなければなりません。
ただし、常にゆっくりお湯を注げば良いというわけでもないのです。ペーパードリップ式では3回ほどの注湯でほとんどコーヒーのうまみ成分は抽出しきってしまします。
3回とも同じようなスピードで注湯するとコーヒーは濃すぎてしまいます。また、時間がかかり過ぎてしまうと、本来のうまみ成分以外の苦味といった都合の悪い成分が増えてきてしまいます。
お湯の注ぎ回数はそれぞれ、1回目はじっくり蒸らしうまみを引き出すため、2~3回目の注湯は味のバランスやコーヒーの濃度を整えるためである事を忘れず、回数に合わせ湯柱の太さを調整する事を心がけてください。