コーヒーの歴史を追体験、アウトドアでコーヒーを楽しむ方法

コーヒーをアウトドアで楽しむには、どのような器具が適しているのでしょうか。野外に持っていくのなら、大量抽出布ドリップか、金属製メッシュのドリッパーがいいでしょう。

布ドリップは、櫓を立てて布フィルターで抽出する一般的な方法で、より滑らかな口当たりになると言われています。

金属製ドリッパーは、ヨーロッパでは以前から使われていましたが、日本ではあまり馴染みがないかも知れません。こちらは使用後、洗剤も使えるので洗い物がしやすいです。

もっと簡単なのが、大量抽出用の大型ペーパーフィルターを、金属製ネットのドリッパーと共に使用する方法です。こちらはコーヒー粉をペーパーフィルターと一緒に捨てられるため、洗い物もさらに簡単です。

もちろん、鍋でボイリングする一番お手頃な方法もあります。こちらはコーヒーに粉が混ざってしまうので、飲みづらい人もいらっしゃると思います。

しかし、せっかく自然の中でコーヒーを楽しむのですから、生豆を焙煎するところから楽しんでみるのもいいでしょう。

まず、手網などで生豆を煎り、好みの頃合いで煎り止めして、団扇であおいで冷まします。

粉にするときも、ミルを使う方法もありますが、布袋に入れてハンマーで叩いて粉にしてもいいでしょう。少々硬いですが、深煎りにしておけば、簡単に砕けます。

砕いた豆は、ひと晩水に浸けて水出しコーヒーにする事もできますし、また、すぐに熱湯で煮だしてボイリングコーヒーにする事もできます。

コーヒーが飲まれるようになった10世紀初頭のアラビアを追体験できるかもしれませんね。

そして、野外で一番作りやすいボイリングコーヒーが、トルココーヒーです。鍋、コーヒー豆、水、砂糖があれば簡単にできます。

まず、豆は前述の方法で深煎りを用意して、ミルで二度挽いたぐらいの細かい粉にしておきます。抽出するときは、鍋に水とコーヒー粉、砂糖を入れて煮ます。砂糖の量はお好みで加減してください。

煮かたはとても簡単で、泡が出てくるのを見ながら、2回火にかけるだけです。

泡が上がってきたら、一度鍋を火からおろす。泡が消えたら、もう一度火にかける。再度泡が上がってきたら、また鍋を火からおろす。これで出来上がりです。

トルココーヒーはコーヒー粉が入ったままのコーヒーですから、飲み方もとてもワイルドです。

砂糖やコーヒー粉をカップの底に沈殿させつつ、上澄み液だけをずずっとすすります。盛大な音を立てて美味しそうにすするのが、トルコ流の飲み方だそうです。

関連記事

ページ上部へ戻る