水出しコーヒーの抽出の仕組みと美味しい淹れ方

水出しのコーヒーとは文字通り、お湯ではなく水を使って淹れるコーヒーの事。お湯に溶ける成分は水にもある程度溶けますから、水でもコーヒーを淹れる事が出来るでしょう。ただし、成分が溶け出すのにとても時間がかかるので、数時間から数十時間かけてゆっくり淹れる事になります。

水出しコーヒーの特徴は味がマイルドになる事です。これは味として重く感じられる苦み成分などが水にはあまり溶けない為。

そして、香りの成分についても水には溶けにくいものがありますから、コーヒーに香りを求める場合には水出しという抽出方法は適さない事があります。ただ、マイルドな味わいがお好きな方は水出しの方が良いかもしれません。

水出しコーヒーを淹れる場合、専門店では料理の実験で使うような専用のガラス器具を使います。フラスコのコックを水が一滴ずつ落ちるように調整し、数十cmの長さの粉の層の上に落としていくのです。

ポタポタと落ちていく水滴がゆっくりと粉の層を通り、褐色に変わっていく様子は演出効果も抜群で、見ていて楽しいもの。

また、水出しコーヒーは家庭でも淹れる事も出来ます。やや高値になりますが、専門店で使っているものを小さくしたような家庭用の器具が売られています。家庭用のものは水が粉に対して均一にかからないために抽出ムラが出来やすいのが難点ですが、一つのポイントとして粉の上にフィルターを一枚置くと均一に抽出する事ができるでしょう。

また、専用の器具がなくても淹れる事が出来ます。フレンチプレス(金属のフィルターで濾す方法)でも出来ますし、鍋やマグカップなども使えます。

粉を入れて、水を入れて、後は待つだけです。適度な濃度になった所でペーパーで濾過すれば出来上がり。これで家庭でも水出しのコーヒーが飲めるでしょう。水出しコーヒーには水出しコーヒーの良さもあります。

水出しコーヒーを作る際には参考にして頂き、自分でいろいろと試してみるのも楽しいかもしれません。

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