アイスコーヒーを手軽に美味しく淹れるコツ
アイスコーヒーの普及は1900年代の初め、アメリカで夏場のコーヒー消費量を落とさない為に大々的に宣伝された事がきっかけのようです。
ちなみに日本では大正時代頃に飲まれるようになったようですが、大正から今の今まで愛されてきたコーヒーは現在では夏場を中心に通年で広く親しまれています。今では、お茶に代わってお客様にお出しするのもコーヒーなんて事も普通にありますよね。
アイスコーヒーを淹れるときに気をつけなければならない事は、味覚の温度特性でしょう。私たちが感じる味の強弱は、温度によって変わります。甘味や苦味と言うのは味覚感度試験の結果だと、冷やすことで感じにくくなるようです。
それとは反対に、酸味はやや感じやすくなる傾向があるとの事。
このように酸味や苦みの感じ方は温度によって変わってくるため、アイスコーヒーにはホットコーヒーとは違う味づくりが必要になります。
ホットコーヒーよりも深煎りの豆を使ったり、独特な強い香りと苦味があるカネフォラ種(インスタントコーヒー、缶コーヒー、リキッドコーヒーに良く含まれる)の比率の多いブレンドを使ってみましょう。酸味を減らして苦味を強める方法が一般的。
お湯で抽出する場合には通常よりも濃いコーヒーを淹れ、それを氷の上に直接落として急冷しつつ薄める方法が一般的。もちろん水出しにする事も出来ます。この方法は思ったよりも簡単なのでお勧めです。
この抽出方法の注意点は、あまり濃すぎないように、また薄め過ぎないようにということです。
アイスコーヒーの利点は風味が長持ちするという事です。温度が低い分、冷蔵庫に入れておけば、数時間ほどおいしさを維持する事が出来ます。今では市販の物も良く売られていますが、作ったものの方がやはり風味も好みに合わせられるので良いと思います。
アイスコーヒーはアイスコーヒーの良さがあり、冷やすと苦味を感じにくくなるのは良いところ。ご自宅でチャレンジしてみてはどうでしょうか。夏場には冷蔵庫に入れておき、お客様にお出しするのも良いかもしれません。