コーヒー豆を買うときには、無駄にならないように少しずつ

コーヒー豆は開封した瞬間から劣化し始めるなどと大げさなことを言う人がいます。

確かに、ミクロ的な意味では開封した瞬間から空気に触れるので、その瞬間から劣化は始まるのでしょうけれど、普通に飲用するという意味ではその瞬間の劣化など感知できる舌の持ち主はいないはずなので、気にする必要はありません。

ただ、焙煎して乾燥しているからといって、豆が有機物であることにはかわりがありませんから、長期間置いておくと品質が悪くなるのは確実なことです。

むしろ、焙煎して水分が抜けたコーヒー豆は多孔質であるために、その分空気中の水分などを吸収しやすくなります。水分を含み、酸素に触れた有機物は酸化しやすいのです。

購入するときは豆のまま少量を

コーヒー豆を劣化させる原因は、空気中の水分と酸素、そして温度と紫外線。

極端な話、裸のままの豆を日の当たる場所に放置したら、1週間も待たずに味も香りも悪くなってしまいます。

また、粉に挽いた状態だとさらに酸素に触れる量が増えて湿気も吸い取りやすくなります。

ですから、生豆を買って自家焙煎するなどというレベルのマニアでなければ、購入するときは豆のままで買って、飲むたびにミルで挽くのがいいです。コーヒーミルはそんなに高いものではありません。

分量も一度にたくさん買わずに少な目にしましょう。専門店だとだいたい200gが一番少ない分量です。

上手な保存方法

コーヒー豆は、焙煎したてで飲むよりは、焙煎後3日〜5日置いたほうが香りも味もよくなると言います。

ですから、注文したその場で焙煎してくれるタイプの店舗で購入する場合、買ったまま3日ほど置いてから飲むのがいいでしょう。あらかじめ焙煎してある豆を売っている店でも、焙煎した日付は表記してあるはずです。

問題は、焙煎後3日〜5日ぐらいの一番おいしくなった状態をいかにキープするか。

できるだけ劣化させないためには、要するに湿気、空気、高温、光にできるだけ当てなければいいのです。

今もっともおすすめできる保存法は、ジップロックの袋に入れてできるだけ空気を抜き、それを冷凍庫に保存すること。

他の食材を保存していたり、あるいは独特の冷凍臭が気になる場合は、もう一回り大きいジップロックの袋を使って2重にすると、冷凍庫内の臭いが移ったりすることはありません。

あるコーヒーショップさんが行った実験では、ジップロック+冷凍庫で1ヶ月程度は味も香りも大きく劣化することはなかったそうです。

古くなったコーヒー豆は飲んでいい?

仮に、上記のような保存をせずに長期間放置してしまうとどうなるでしょうか?

コーヒー豆は基本的には乾燥していますから、多少空気中の水分を吸って湿気ったところで、腐るということは考えられません。

ただし、豆の中に含まれる香りや味を構成している有機物は酸化し、他の物質に変化しているでしょう。特に豆に含まれる油分は酸化しやすいです。

コーヒー本来の酸味と、酸化した酸っぱさは違います。例えば柑橘類が酸っぱいのは本来含まれているクエン酸などのせいであって、酸化したためではないというのと同じ。

古くなった豆でコーヒーを淹れてみて、本来あるような酸味ではなく、舌をさすような酸っぱさを感じたら、飲用に適していないどころか、お腹が弱い人の場合お腹を壊してしまう可能性もあります。

ですから、絶対飲めないわけではありませんが、飲むのはおすすめできません。

飲むのに適さなくなったコーヒー豆の利用法

古くなってしまったコーヒー豆は捨ててしまってもいいですが、捨てる前に利用する方法もあります。

まずよく言われるのが脱臭剤として利用する方法。冷蔵庫や下駄箱に入れておけば、ある程度臭気を吸い取ってくれます。

豆の状態でもある程度は効果がありますが、粉にしたほうが脱臭効果は高いです。

脱臭効果が薄れたら、さらに肥料として再利用することもできます。肥料にすれば、捨てずに無駄なく使うことができますね。

ただ、ネットにはよくコーヒーを畑やプランターに混ぜるだけと書いてあるものが多いですが、これは園芸のことをよく知らない人の言葉。

コーヒーの粉をただ植物に与えても、土の栄養バランスを崩し、また豆に含まれる有害物質が根を痛めるだけです。

コーヒーを肥料として使う場合は、まず植物を植えていない他の容器で腐葉土や油かす、米ぬかなどと一緒にまぜて1ヶ月ほど熟成させます。

このとき、嫌気性菌による腐敗を防ぐために、毎日かきまぜてやる必要があります。

古くなった豆だけではなく、コーヒーを淹れたあとの出がらしも、このようにして熟成させないと肥料としては使えません。

スターバックスなども、大量に出る出がらしを、専門の堆肥業者に委託して堆肥化しています。

それがめんどうだからと、そのまま土にまぜるぐらいなら、ゴミとして捨ててしまったほうがまだましです。

古くなって飲めなくなったコーヒー豆にも、それなりに利用法はあるとはいえ、やはり無駄にしないように割高でも少量ずつ買うほうがいいでしょう。

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