コーヒーがらは捨てるより堆肥にするのがエコ
コーヒーが好きで自宅で毎日飲んでいると、たくさんのコーヒーがらが出てきます。
少し水気を飛ばしたものを床にまいて、掃き掃除をすると細かいホコリを引き寄せてくれたり、ある程度まとめて容器に入れると脱臭剤として再利用できます。
とはいえ、最終的にゴミになることでは同じ。
私はコーヒーがらと土を混ぜて熟成させ、堆肥として利用しています。実際それが本当に堆肥として用をなしているかは微妙ですが、ただごみとして出してしまうよりは有効な使い方だと思っています。
エコが重視される現代では、企業にもエコライクであることが求められます。家庭のレベルとは比べ物にならないコーヒーがらが出るコーヒー業界でも同様。
最近では献血センターなどでしか見ることがなくなった紙カップへ注ぐ方式の自動販売機や、オフィス用コーヒーマシンなどを提供しているアペックス社は、「持続可能な低炭素社会を築く」ことを理念に環境保全活動へも積極的に関わっています。
同社はコーヒーに関する部分でも、例えばコーヒー農園の保全による生物多様性の保護や、自社製品から回収したコーヒーがらを堆肥、または炭として再利用するなどの取り組みを行い、自動販売機用のカップも間伐材を利用したものを使っています。
アペックス社はまた、京セラともに夏の日差しを遮り冷房効率を上げることで電力消費を抑えることにも貢献している「グリーンカーテン」を、企業に対して普及する活動にも努めていて、設置したグリーンカーテンには、自社で作ったコーヒーがらの堆肥を用いています。
コーヒー豆はもちろん有機物なので、上記のように堆肥としても利用できます。
ただし、コーヒーを出したあとのカスをそのまま土にまいても堆肥にはなりにくく、状態によってはカビが生えるだけなので、まず植物を植えていない土に埋めたり、まぜたりなどして、土に含まれるバクテリアによってある程度分解されてから使うようにしましょう。