コーヒー豆を酸化させないための次善策は?
コーヒーは焙煎したその日から酸化が始まるから、いちばんおいしく飲むためには焙煎したての豆を使うのがよいとはよく聞くこと。酸化したコーヒー豆で淹れたコーヒーは、味や香りが劣化しているだけではなく、体にもあまりよくないと言われています。「コーヒーを飲むと胸焼けや胃もたれがする」というのは、ほとんどの場合酸化した豆が犯人のようです。
とはいえ、仮に自宅の近所に自家焙煎をしている専門店があったとしても、その日飲む分だけを毎日購入するというのも難しいものです。コーヒーマニアの趣味が高じて焙煎機まで買ってしまったという話を聞くこともありますが、普通はそこまでする人もいないでしょう。
酸化は、豆が空気中の酸素に触れることで起こります。ということは、酸素に触れる部分が少ないほうが酸化しにくいということです。そのためにはやはり粉よりも豆のまま購入し、自宅で飲む都度挽いたほうがいいのは確か。
また、冷凍すると酸化の速度を遅くすることができます。ですから、自宅で生豆を焙煎するというのでなければ、焙煎したての豆を購入し、自宅に着いたらその日使う分をとりわけておき、即冷凍保存するというのが誰でも簡単にできる酸化対策だと言えそうです。
ただ、冷凍した豆は常温に戻してからでないと豆本来の味わいが出ないので、冷凍保存した豆は冷凍庫から取り出してすぐに使わず、20分~30分ほど置いて常温になってから、コーヒーミルで挽くのがいいようです。
おいしいコーヒーを飲むのであれば、コーヒーミルの購入はお勧めしたいところです。それほど高価なものでもないので、今持っていないというのであればぜひ購入を検討してみてください。
そこまでするつもりはなく、豆も粉で購入するという場合でも、常温保存するよりは冷凍したほうが酸化を遅らせることができます。しかし、豆の状態よりも粉の状態のほうが、湿気や匂いを吸収しやすいので、粉を冷凍保存するときはさらに厳重な密封状態にしないと、冷凍庫内の匂いを吸着してしまう可能性があります。