コーヒー豆も農産物なので相場があります
結論から言うと、コーヒー豆は農産物のため、相場は毎日立ち、取引されていますから、国際相場は日々変動しています。輸入に頼る日本から見れば、毎日国際相場は変動し、その上、為替相場の変動も考えながら取引することになります。
そして、国際的なコーヒー取引所は二ヶ所。
ニューヨークの中南米アラビカ種中心の「ニューヨーク・コーヒー・砂糖・ココア取引所」とロンドンのアフリカ産ロブスタ種中心の「ロンドン商品取引所」があります。
生産量や質は勿論、農産物なので、天候の影響や病害虫の影響によって左右されます。
例えば、天候の影響では、1975年のブラジルでの大霜害が有名ですが、昨今異常気象が続いており、ブラジルでは干ばつや霜によるコーヒーの生産量が変動しています。
あと病害虫だと、サビ病が有名。
サビ病とは、コーヒーノキがカビによって発症し、葉が枯れ最終的には木全体へ、そして、空気感染で木から木へうつり、最後にはコーヒーノキを枯らし、二度とコーヒーを実らせることはありません。
現在、紅茶の大産地であるスリランカも元々コーヒー豆の生産地でしたがサビ病の大発生で壊滅し、現在は紅茶を生産しています。
このような災害で収穫量が落ちると、コーヒー市場は暴騰することがあります。しかし、相場の乱高下は私達消費者にそのまま影響があるというわけでもありません。
コーヒー豆はトン単位で取引するので、カップ1杯のコーヒーや、100グラムのコーヒー豆がすぐに値段変動をするというのは、暴騰でもない限りほとんどありません。
もし、取引価格が倍になったとしても、ニュースなどでもあるように、メーカー各社の企業努力により、すぐに倍になるということは考えにくいようです。
しかし、価格が大きく変動するのは好ましくないので、世界のコーヒー生産・貿易に関する協定を1962年に国際連合で定め、1963年に国際コーヒー機関ICOが設立し、国際相場は安定していました。
しかし、1689年に輸出割当制度が停止され、1994年には輸出割当制度は削除され、2001年の協定が現在は使われています。