コーヒー豆の袋の小さな穴にはちゃんとした理由が・・・
コーヒー豆を購入すると、袋に小さな穴があいている場合があります。
これはコーヒー豆が焙煎中からかなりの炭酸ガスを出し、焙煎後も2~3日は炭酸ガスが発生し続けるから。ですから、穴が開いておらず、密封されていると、袋が膨らみ破裂し、コーヒー豆が散乱することもあります。
更に、この炭酸ガスは焙煎した豆と一緒しておいても、味に影響があります。
勿論、自然に炭酸ガスを抜けさせるのが一番良いですが、破裂を防ぐための真空パックのものは、最初に炭酸ガスを抜いてから袋詰めをしています。ですから、香りやコクが減っていることもあるでしょう。
有名なバッハコーヒーでは、内袋にピンホールを開け、それをもう一度袋詰めをし密封するという二重の袋詰めを実施しています。
また、アルマパックという酸素が入ることを防止した特殊な丸型のアロマフィンバルブが付いた包装もあります。しかし、アロマパックは、ガスは耐圧以上になった時に抜けますが、酸素が残り、酸化が進んでしまう上に、香りも一緒に抜けていってしまうという欠点もあります。
コーヒー専用の鮮度保持剤という脱酸素剤を入れるとパックの膨張を防げます。これによって品質劣化とパックの膨張は防げるとは思いますが、やはり早めに使い切ることが、コーヒーにとっては一番良いでしょう。