コーヒー豆の色に濃淡があるのは何故なの?
コーヒー豆の色の濃淡は、焙煎度合いの違いによって発生します。
コーヒー豆は生豆の状態では、緑色をしており、焙煎すると色が変わっていくのです。最初は色が抜けて白っぽくなり、明るいベージュ、茶色、こげ茶色、黒へと変化していきます。
豆によって、焙煎度合いが異なるため、適した色のサンプルを手に持って、色を合わせながら焙煎していきます。
この焙煎度合いによって、コーヒーの味は決まります。つまり、コーヒー豆の色によって味が異なるのです。
焙煎度合いは、浅煎り、中煎り、中深煎り、深煎りの4段階にアメリカ式の8段階の呼称があります。
・浅煎り(ライト、シナモン)=明るいベージュ
・中煎り(ミディアム、ハイ)=茶色
・中深煎り(シティ、フルシティ)=こげ茶
・深煎り(フレンチ、イタリアン)=黒
という色になっていきます。
コーヒー豆に熱を加えれば豆の色は変わっていきますが、ただ熱を加えるだけでは香り、旨味、コクを最大限に引き出すことはできません。
豆の性格に応じて、火力や排気を調整し、香りや色艶によっていつ取出すかという焙煎技術が重要になります。
このため、一概にコーヒー豆の色を見ただけで、おいしいコーヒーか判断することはできませんが、一般的には、コーヒー豆の色が薄い方が酸味が出てきて、コーヒー豆の色が濃い方が苦味が出てきます。