生豆の買い方と大量に仕入れたい場合の方法
生産国で生成された生豆は、60~70kg単位で麻袋に詰められ、一度の取引で100~200袋が船で輸送されます。船での輸送が可能なのは、生豆が種子を乾燥させただけの状態のためです。コーヒーが貿易の重要産物になった当初から変わらず、今でも1カ月半~2カ月かけてブラジルから船で輸送されています。
コーヒー豆の取引が国際取引の指標として利用されているのはご存知でしょうか?コーヒー豆の価格は、主にニューヨークまたはロンドンの国際市場で決まります。コーヒーは日本の小豆相場と同じで先物取引が行われていますが、これは最終的に需給関係で相場が落ち着くため。
日本では生豆の輸入は、総合商社(三井、三菱、丸紅など)が行い、生産問屋が仕入れ、焙煎業者に卸します。焙煎業者は焙煎加工したコーヒー豆を豆販売店、喫茶店などに販売します。
どの段階でも生豆は購入可能ですが、取扱量の単位が違うので注意が必要です。商社は一種類の生豆につきトン単位の取引、問屋は何十~何百袋単位、焙煎業者は規模により異なりますが、500gから分けてくれるところもあります。
当然、取引量が少ないほど単価は高くなりますので、必要な種類と生豆の量により、仕入先を選定するといいでしょう。