ブレンドの配合方法は一長一短!?
ブレンドの配合方法は大きく2つに分けられます。1つは主軸となるコーヒー豆を決めて、その豆に足りない風味や味を別の豆を少量足すことで味を作る方法。
もうひとつの配合方法は、主軸を作らず幾つかのコーヒー豆のバランスを調整して味を作る方法。
コーヒーのブレンドには「プレミックス」と「アフターミックス」があります。「プレミックス」とは生豆を混ぜてから焙煎します。「アフターミックス」は焙煎したコーヒー豆を混ぜます。
「プレミックス」は、生豆の配合比率にしたがって一度計量すれば焙煎中にまんべんなく混ざるため、手間がかからないメリットがあります。工程はシンプルですが、豆の種類ごとに温度の上り方や焙煎度を変えることができない自由度の低さというデメリットもあります。
「アフターミックス」は、生豆の計量・焙煎を個々に行わねばなりません。そして焙煎後に再び計算してブレンダーにかけます。組み合わせるコーヒー豆の数だけ焙煎をするため手間がかかることや、焙煎の総量が多くなることもデメリット。
「アフターミックス」のメリットは、温度の上り方や焙煎度を変えられること。そのため表現できる味のバリエーションは無限に近く、この自由度の高さが魅力です。
またコーヒー豆は品種によって焙煎の時間や温度が違います。それぞれの生豆の特性を考えずにブレンド後に焙煎すると、個々の豆の最高の風味を引き出すことはできません。
コーヒーをブレンド、焙煎する場合は「プレミックス」と「アフターミックス」の特徴を知り、どちらの配合方法にするのか選ぶ必要があります。同じ豆を使ってもまったく違う風味を持つことになるからです。
つまり「プレミックス」も「アフターミックス」も一長一短があるため、まずどんなコーヒーをブレンドしたいのかを思い描き、それに合った配合方法を選択をするといいでしょう。