生豆の保存方法について、生豆はどのくらい長持ちするの?
生豆の保存方法について、また生豆はどのくらい長持ちするの?という疑問を多くのコーヒーファンは持っているようです。今回はよく質問される事が多いこの事について触れていきたいと思います。
生豆の保存はコーヒーに携わる人にとって重要な部分になるため、しっかりとした知識が必要。
まず結論を先に言えば、生豆は焙煎した豆に比べると長持ちします。ただほとんどの場合、長持ちはするものの豆自体の状態が変わるため、その辺りについては注意したい所です。
長持ちはするものの、精選したての風味がいつまでも続くわけではありません。保管状態によっても大きく異なり、特に温度や湿度といった部分の影響はとても大きいものがあります。
温度の影響とはどんな感じでしょうか?生豆も他の生鮮食料品と同じで生モノのため、温度が高いほど変化が生じやすもの。ですから夏場や蒸し暑く、高温になる場所での保管には注意したいところ。
こうした事から近年では、輸入時において空調の付いたコンテナを利用される事が多いようです。数十年前には登場していなかったこれらの輸送方法は、当時と比べれば考えられないくらい生豆の品質を守るために役立っています。
また外の外気温に大きく影響を受けない定温型の倉庫での保管も有効。最近のコーヒー豆販売店では、温度を上げてはいけないという考え方が根付いてきたため、エアコン等で室内の温度を下げる店も多いようです。
しかし、注意点として温度を下げるだけでなく湿度も下げないといけないという面を忘れている人がとても多いという現状があり、これは注意しないといけない面です。
よく考えてみてください。もしも外の気温よりも部屋の温度が低い場合、その部屋に水分を多く含んだ暖かい空気が入ると、必然的に湿度が上がってしまいますよね。
湿度があがるという事は生豆の水分の量が必然的に増えるため、結果、生豆の表面がふやけてしまったり、最悪の場合はカビだらけになる事さえもあります。
毎年、味がおかしいという苦情や問い合わせも夏に増える傾向があります。この原因は統計的に見ても温度や湿度の関係である事が非常に多いため、販売する側はしっかりと温度だけでなく、湿度の管理もしなければなりません。