生豆のつやのあり、なしは味に影響するのでしょうか?
今回は、生豆のつやのあり、なしで味に影響するのか?という、たまに通の間で議論になる事についての記事を書こうと思います。
一般的に生豆には表面がつやのあるタイプと、つやがないタイプがあります。つやというのは主に生豆の表面のワックス層によって作られます。
また産地などによってもつやの有無は大きく変わってきます。生産工程によっても影響され、研磨機能のついた脱穀機を使用した場合、一般的にはつややかな仕上がりになると言われています。
このように様々な要因がつやには関係します。研磨をしすぎると豆の表面のワックス層がなくなる傾向が強く、生豆のつやが仮にない場合、培煎後もくすみがあり、つややかさに欠けます。
このつやの有無が原因でクレームなどになる事もしばしばあるようですが、実際に味への影響はほとんどないと言われています。ですから、つやの有無はあまり気にしなくてよいと思います。
でも実際には多くの日本人の気質として気分的につやのあるほうが品があり綺麗で、高級感を感じるという心理も影響している気がします。あらゆる商品でつやを付ける事で高級感を演出しています。
生豆、培煎豆、どちらを販売する場合も店頭などで直接販売する場合、日本人は特に梱包から外観までも大切にする人が多いため、つやのない豆はクレームの元になり販売しにくいかもしれませんね。
海外ではそれほど気にしないと思いますが。良くも悪くも細部まで気にするのが日本人の性質だと感じています。もちろん味への影響がほとんどない事が分かれば、値段が手頃であれば購入したい人も多いでしょう。
もし仮に私的な意見ではありますが『アウトレット』『わけあり』などと表記して販売し、価格が手頃であればよく売れるのかもしれません。
そう考えると粉での販売の場合はツヤなどの外観を気にしなくてもよいため、クレームなども考えると販売する側にとっては気が楽であることは間違いありません。