コーヒーの飲み過ぎに注意!知っておきたいコーヒーの知識
コーヒーのほろ苦い味や香ばしさが好き。
飲むと頭がすっきりする。
そう思ってコーヒーを1日に数回飲むというかたも多いでしょう。
コーヒーは食後やリラックスタイムには欠かせなくなっている飲み物です。
ただコーヒーは、カフェインを多く含んでいて、昔は薬としても使われていました。
カフェインには効能もありますが、健康を害する副作用もあります。過剰な摂取をすれば死亡の可能性さえあるのです。
また飲み合わせに注意が必要な薬もあるので、油断はできません。
ではどんな点を注意してコーヒーを飲めばよいでしょうか。
知らないと怖いコーヒーやカフェインの知識をまとめてみました。
◆カフェインについて
カフェインは、植物由来のアルカロイドという化合物の一種です。
コーヒーの他には、お茶、ココア、コーラなどにも多く含まれています。
カフェインは脳の覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、医薬品や食品添加物としても使われています。
無水カフェイン、クエン酸カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェインなどと成分表示があれば、それはカフェインを含んだ医薬品、食品添加物です。
◆カフェインの効能
カフェインに期待できるのは、主に次のような効能です。
1番期待できるのは、思考力や集中力を高める効能。
次に期待できるのは、運動能力の向上、ぜんそく。最近の研究で知られた胆石の予防効果など。
多少期待できるのは、注意欠陥多動性障害への効能。
コーヒーに覚醒作用があるという強いイメージは、カフェインのこんな効能からつながるもののようです。
◆カフェイン摂取の悪影響
では、カフェインは健康にどんな悪影響を与えるのでしょうか。
よく知られている副作用は、不眠、緊張や情緒不安、胃の刺激や嘔吐、心拍数の増加、などの症状。
また摂取しすぎたときは、頭痛、耳鳴り、イライラ感や不安感の増加などの症状が出ることもあります。
さらに大量に摂取した場合には、不整脈を起こして死に至る可能性もあるのです。
そのため、カフェインの取りすぎには充分な注意が必要。
◆飲み合わせに注意
カフェインの取りすぎとはいえない場合でも、薬や健康食品の中には飲み合わせに注意の必要なものがあります。
薬の中で注意が必要なのは、心臓疾患、糖尿病、うつ病、不安症状、高血圧、骨粗しょう症・緑内障、出血性症状などの薬。
カフェインが薬の効き目を弱くしたり、不整脈を起こす場合があります。
飲み合わせに注意して、このような薬をコーヒーと一緒に摂らないようにしましょう。
健康食品では、ダイエット食品などによく使われるダイダイ、マオウ(エフェドラ)という成分を含んだ食品に注意が必要。
これらをカフェインと一緒に摂ると、心臓発作や脳卒中を起こす危険があります。
食品の成分表示などをよく見ておきましょう。
このように、病気のときだけでなく健康なときでも、カフェインが危険な症状を引き起こす場合があります。
いつもコーヒーを飲んでいる方が、普段と体調が違うと感じたとき。もしかするとカフェインが原因かもしれません。
コーヒーを控えてみて、少し様子を見てはいかがでしょうか。
◆コーヒーは適度な摂取を
このように、カフェインには色々注意する点があるものの、正しく適度に摂るならば問題はありません。
子供や妊娠中の女性でも、1日200mg(コーヒー1~2杯分)程度のカフェインの摂取は問題ないと言われています。
1日2~3杯程度のコーヒーを飲むくらいならば、健康な成人でも差し支えなさそうです。
飲み方を気をつけて適量を。
それがコーヒーの味わい方なのでしょう。