カフェラテとカプチーノとマキアートの違い、説明できますか?
カフェオレとカフェラテ、これは日本語にするとどちらも「コーヒー牛乳」。
カフェオレは、ドリップコーヒーと牛乳を半々で混ぜたフランス式のコーヒー牛乳、カフェラテはエスプレッソに牛乳を混ぜたイタリア式のコーヒー牛乳であるというだけに過ぎません。
ちなみに、練乳をたっぷり加えることで有名なベトナムコーヒーは、実はカフェオレの発展型であると言えます。
ベトナムがフランス統治下だった時代、ベトナムでは新鮮な牛乳を入手することが難しかったために、代用品として練乳を使ったのがベトナム式の練乳たっぷりコーヒーの誕生のきっかけとなりました。
ややこしいのが、同じエスプレッソに牛乳を加える「カプチーノ」と「カフェラテ」の違いです。
まず、エスプレッソに普通の牛乳を混ぜるのが「カフェラテ」、そして「ミルクフォーム」と呼ばれる泡立て牛乳を乗せたのがカプチーノ。そして、カプチーノよりも少量のミルクフォームをエスプレッソに乗せたものが「カフェマキアート」と呼ばれます。
さてここでさらにややこしくなるのが、カプチーノとカフェラテには、スターバックスなどを代表とした「シアトル系」といわれるアメリカ式のものもあるということです。
アメリカ式の場合、カフェラテにはエスプレッソに蒸気であたためた牛乳を加え、エスプレッソの場合は蒸気で温めた牛乳と泡立てた牛乳を加えたものです。
スターバックスで、スターバックスラテを注文してカウンターで待っていると、牛乳が入ったカップにエスプレッソマシーンについている棒状の器具を差し込む場面を見ることがありますが、あれが蒸気で牛乳を温める工程なわけです。
ちなみに、スターバックスの「キャラメルマキアート」は、スターバックスラテにシロップやキャラメルソースをかけたオリジナル商品で、カフェマキアートとは別物です。
しかし実は、スターバックスにもエスプレッソに少量のミルクフォームを乗せた「エスプレッソマキアート」という本来のカフェマキアートに近い商品もあります。
スターバックスにはもう一つ「カフェモカ」という甘いコーヒーもあります。
これはモカコーヒーを使っているのではなく、エスプレッソにチョコレートとミルクを混ぜることで、モカコーヒーのような味を作ろうとした、いわば「がんもどき」的なコーヒーと言えるでしょう。カフェモカは「モカジャバ」と呼んでいるお店もあります。
コーヒーを楽しむために、必ずしもそれぞれの種類の明確な定義を知る必要はないと思いますが、それぞれの特長を知っておくことで楽しみ方の幅も広がるかもしれませんね。