タイには「ゾウさんのフンコーヒー」があるらしい

ちょっと前までは日本ではイロモノ扱いされていたけれど、最近ではわりとファンが増えてきているコーヒー「コピ・ルアック」そう、ジャコウネコちゃんのフンのコーヒー。

いや、フンのコーヒーというと語弊がありますね。コーヒーの実を食べたジャコウネコがしたフンの中から、消化されずに出てきたコーヒー豆を取り出して、洗って干して焙煎したコーヒーだとまで言わなければ誤解されます。

まあ、それでもちょっと敬遠する人はいるかもしれませんが、焙煎してあるから大丈夫。

コピ・ルアックはかつては野生のジャコウネコがコーヒー園にこっそり忍び込んできて、こっそり残していったフンからしかできなかったとても希少なものでした。

しかし、今では養殖ジャコウネコに餌としてコーヒー豆を与え、そこから豆を取り出して作っているのである程度量産できるようになっています。

ただ、養殖ものでもやっぱり高いですけれど・・・。

実は一度だけコピ・ルアックを飲んだことがあります。確かに非常にすっきりした味わいで、酸味もなくて飲みやすく、おいしいはおいしいのだけれど、どうもすっきりしすぎで物足りないという感じがしました。

これは、私がどちらかというとベトナムコーヒーのような雑で力強い味が好きだからでしょう。上品な味わいのコーヒーが好みの人にはやっぱり受けがいいのだろうなと思いました。

コピ・ルアックにヒントを得たのかどうかは知りませんが、似たようなフン系コーヒーに「ブラック・アイボリー」というタイで作られているコーヒーがあります。

こちらはなんと、ゾウさんにコーヒーの実を食べさせ、出てきたフンから豆を取り出して作るもの。

このコーヒーを製造している「ブラック・アイボリー」社の説明では、コーヒーの実がゾウさんのお腹を通る過程で、消化酵素によりコーヒー豆に含まれる苦味成分を作るタンパク質が分解され、苦味がないコーヒーに生まれ変わるのだとか。

実際飲んだ人によれば、たしかに苦味がなく、とてもおいしいコーヒーだそう。タイに行く機会があったら探してみてはどうでしょうか?

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