コーヒーに砂糖とクリームが定番になった理由
皆さんは普段、コーヒーをどのように飲まれていますか?コーヒーには好みによって様々な飲み方がありますよね。ブラックや、カフェオレ、クリーム多目で砂糖は少なめ等、その人の好みが表れる飲み物です。
では、何故コーヒーに砂糖やクリームを入れて飲むようになったのか、考えたことはあるでしょうか?
実は歴史的経緯を含めた理由があったのです。
1625年、カイロで初めてコーヒーに砂糖を使われました。動機は単純に甘みをつける為でした。そして1960年頃、中国在住のオランダ人大使が当時の風習だった「お茶にミルク」を見習い、初めてミルクを入れたそうです。
コーヒーの歴史を見れば「初めて入れた」ことは紐解けますが、それが定番になったことには理由がありました。
それはずばり「喉の為」です。
コーヒーの主要産地といえば、茹だるような暑さや、厳しい天候条件の中南米諸国。身体を動かせば喉が渇いてしまうのは当然のことでした。その渇きを癒すために「ブラックコーヒー」を飲んでいた・・・、ということではなく、「砂糖を入れたコーヒー」を飲んでいたのです。
確かに、砂糖を入れたコーヒーは、ブラックコーヒーに比べて喉に優しいですし、喉に負担は少ないですよね。ブラックコーヒーはどちらかと言うと苦味が強い分、喉を癒すというより、口の中をリフレッシュしてくれる力の方が強いような気がします。だからこそ「食後にはブラック」という方も多いのではないでしょうか。
では、クリームはどうでしょう?
ミルクを飲むと喉に膜を張ってくれますよね。ホットミルク等を飲むと実感しますが、膜を張ることで喉を守ってくれます。
風習や文化の中で「お茶にミルク」を入れるように、コーヒーにもミルクを入れ始めた訳ですが、苦味のあるコーヒーがまろやかになり、喉に優しいということを自然と学んだわけです。
入れ始めたきっかけから定番に至るまでの間に、知らず知らずの内、喉の渇きを癒し、喉を保護する為に定着させていったのですね。