初めて日本でコーヒーを飲んだのは、いつ、誰?

坂本龍馬?と言われたら納得してしまいそうですが、惜しいことにコーヒーの初めてにまつわる記録は残っていません。坂本竜馬の時代よりもはるか前、おそらく、長崎の出島で働いていた通訳か役人、もしくは遊女が日本で最初にコーヒーを飲んだのではないかと予想されています。

文献としては、太田蜀山人が砂糖入りコーヒーに対しての評価を残していますが、どうやら口に合わなかったようでした。この人は1749年の生まれということですから、当時は貴重で一般人は目にすることもない飲料であったことでしょう。

また、意外なことに、昭和初期に南紀の遠洋漁業の漁師達は、漁に出かける前に淹れたてのコーヒーを飲む習慣があったということが分かっています。何とも面白い組み合わせです。

庶民の間で飲まれるようになったのは、ほんの50年、60年ほどの話で、第二次世界大戦後になります。当時はハイカラと称されていた洋装の紳士も増えつつあり、次第に日本全体に広まって行きました。

一方、世界ではどうであったかというと、諸説があふれていて、事実が不明なため伝説の類とされている話が多いようです。

文字で一番古い記録では、900年ごろにアラビア人医師のラーゼスが薬として患者に与えていたことが残っており、貴重な臨床記録であると言われています。

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